サッカーのプレーをするためには「自分の思い通りに身体を動かすこと」が必要です。
小学生や中学生の育成年代のうちに神経や筋肉を協調して動かす訓練をする必要があります。そのトレーニングは『コーディネーショントレーニング』と呼ばれています。
少年サッカーのトレーニングを見ているとパスやドリブル、ヘディング、トラップなどの基本技術の習得するためのトレーニングを行なっています。
遠回りに思えるけど、サッカーの技術の前に『自分の思い通りに身体を動かす』ことができるようになってから、サッカーの技術のトレーニングを行ったほうが効率が良くなります。
指導者は「サッカーの技術を身につけさせよう」と間違った認識を持っている人が多く、コーディネーショントレーニングを行っていないチームが多いような気がします。
僕が少年サッカーでは、サッカーの技術より、コーディネーション能力を上げてあげる必要があると思います。
コーディネーショントレーニングの必要性
最近の子どもたちは、運動を行う場所や機会が減っています。なので、子どもたちの運動能力が低下しています。
これは、実際に少年サッカーの指導をしていて感じることなのですが、年々、コーディネーション能力、言い換えると『運動神経』が悪い子どもが増えてきています。
多くのチームでは、コーディネーショントレーニングを行わず、元々、運動神経の良い子に合わせてサッカーの技術習得のトレーニングを行っています。
運動神経が悪い子どもは、切り捨てているようにしか思えません。
しっかりとコーディネーショントレーニングを行い、「思い通り身体を動かす」ことを習得させ、その上でサッカーの技術を身につけさせる必要があるのでは無いでしょうか。
目先のプレーばかりに目を向けるのではなく、長い目で『子どもの将来』のためを考えたら、運動神経が悪い子どもを切り捨てるのではなく、コーディネーショントレーニングを行い、運動神経を伸ばしてあげる方が重要です。
少年サッカー年代の子どもたちには基礎的な運動能力を効果的に身につける、さらに子どもの潜在能力を高めるためにもコーディネーショントレーニングが必要・
実際に海外のクラブチームではジュニア年代のトレーニングにコーディネーショントレーニングを取り入れています。
子どもの成長を考えると
運動神経の良い子ども、そうでは無い子どもがいるのが現実です。すぐに技術を身につけられる子どもは、これまでの経験で色々な身体の動かし方を経験しています。
そんな子どもだけではなく、身体を動かすことに慣れていない、つまり『思い通りに身体を動かす』ことができない子どもにもチャンスを与える必要があります。
コーディネーション能力を上げずに、一生懸命、技術を教えても効率的ではありません。
コーディネーション能力を上げるのには時間がかかります。でも、コーディネーショントレーニングを行わずに技術を身につける方が、もっと時間がかかります。
しっかり、コーディネーション能力という土台を作り、その上にサッカーの技術を積み上げていく必要があります。
普段のトレーニングを見直してみてはいかがでしょうか?
あなたの指導は子どものためになっていますか?
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