「サッカーの原理原則」を教えていますか?サッカーで大切なこと。

コーチング
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いきなりですが、サッカーのプレーには原理原則があります。原理原則とは変わらないルール。

どんなに技術があっても体力があっても、サッカーの試合になると活躍できない選手は”サッカーの原理原則”が理解できていないのかもしれません。

「あの子はサッカーを知っているね」と言われる子どもは”サッカーの原理原則”を理解している子どもです。

サッカーの原理原則
全てのプレーは効率的にゴールを奪うために行う。

その理由は「サッカーはゴールを奪い合うスポーツ」だから

「そんな簡単なことなのか」「そんなのは誰でも知っているよ」と思いますよね。

あなたは理解しているかも知れませんが、子どもたちにちゃんと伝えていますか。

少年サッカーをしている子どもたちは”サッカーの原理原則”を知りません。サッカーでプレーを選択するための基本、土台になる考え方ですが少年サッカーで子どもたちに伝えている指導者はあまり多くないように感じます。

少年サッカーの指導を通して”サッカーの原理原則”を子どもたちにどうやって伝えれば良いか解説します。

『原理原則』の意味

サッカーの原理原則を解説する前に「原理原則」とはそもそもどんな意味なのでしょうか?

「原理」は物事を成り立たせる根本的な決まりの意で,主として存在や認識に関係する。それに対して「原則」は人間によって社会に適用するために決められた規則の意で,主として人間の活動に関係する

出典:三省堂 大辞林

簡単に言うと『原理原則とはモノゴトを成り立たせるための基本的な決まりであり、活動をするための規則』のこと。

目的を達成するために闇雲に行動するのでなく最低限守ることが必要。それが原理原則なのです。

目的を達成するために必要な原理原則

目的を達成するために何をすることが必要かを絶対的に決めたルールが原理原則です。つまり、原理原則にそった行動をすることで目標を達成することに限りなく近づけます。

たとえば、お金を貯める原理原則は”いっぱい稼いで少ししか使わない”。

テストで良い成績を取るための原理原則は”効率良く勉強する”。

原理原則を守ることができれば、誰でもできることですよね。(わかっていても出来ないことですが。。。)

原理原則は目的のために何をする必要があるかを決めたもの。原理原則は目的から考える必要があるのです。

サッカーの原理原則

サッカーの原理原則とは「サッカーのプレーの判断基準」。サッカーの原理原則を理解することで子どもたちは自由にプレーを選択することができるようになります。

チームでの約束事(戦術やシステム)をガチガチに決めることなく、子どもたちが判断してプレーを選択するようになったら、面白いサッカーになると思いませんか。

サッカーの目的

サッカーの目的は勝つこと。選手たちは勝利を目指してプレーをします。

サッカーで勝利するためにはどのようなプレーをすれば良いのでしょうか。

相手より多くゴールを奪う。

「何を当たり前のことを言っているんだ」と感じると思います。でも、少年サッカーの指導をしている人の中にはこの目的を忘れてしまっている人が多い。

たとえば、少年サッカーでディフェンダーが大きく蹴りだすチームをみていると「なんで、つながないんだろうね。」と思うときはありませんか。

そのチームは相手のゴールに早くボールを運んで相手のディフェンスが整う前にゴールを奪いたいと考えてプレーをしているのかもしれません。大きく蹴りだして味方ゴールからボールを遠ざけることでゴールを守っていることにもなるのです。

カウンターサッカーと言われる戦術です。

このようにサッカーは相手より多くゴールを奪うために戦術やシステムがあります。戦術やシステムはチーム事情によって変わりますがサッカーの目的は変わりません。

目的から考える『サッカーの原理原則』は?

”相手より多くのゴールを奪い勝つ”ためにはどんなプレーをすれば良いのか。それがサッカーの原理原則になります。

サッカーの原理原則は『サッカーのプレーは全て効率的にゴールを奪うために行わなければならない

なぜなら、サッカーは相手より多くゴールを奪うことで勝つことができるスポーツだからです。

原理原則とは変わらないモノ。サッカーの勝敗を決めるルールが変わらない限り変わってはいけないこと。

効率的にゴールを奪うためにプレーを選択する。

ゴールを奪うためには相手からボールを奪わなければなりません。だから守備をする。

少年サッカーでも、Jリーグでも、ワールドカップでもサッカーのルールが変わらない限り、”サッカーの原理原則”は変わりません。

サッカーの原理原則とは『プレーの判断基準』

サッカーはオープンスキルのスポーツと言われ、全てのプレーは選手が判断して行います。

サッカーは、野球やバレーボールのようにプレーが止まることが少なく、アクションに対してコーチが指示を出すことが難しいスポーツです。

プレーをする選手が判断を行いプレーを選択、実行する必要があります。

なんとなくボールを蹴って偶然にシュートが決まることがあるかもしれません。でも偶然にゴールを奪うことを待っているより効率的にゴールを奪って勝ちたいですよね。

攻撃時の優先順位

サッカーでは、味方ボールのときは”攻撃の局面”です。効率的にゴールを奪うためにどんなプレーをすれば良いのでしょうか。

サッカーの原理原則から考えると優先順位は決まりますよね。

サッカーで攻撃時の優先順位

  1. シュート
  2. ボールを運ぶ
  3. ボールを奪われない

相手より多くゴールを奪うためには、多くのゴールを奪う必要があります。たとえ相手に20点取られても21点取っていれば勝てます。

1点しか奪えない場合、勝つためには守備を続けなくてはなりません。守備はひとつのミスで失点のリスクがあるので集中力を持続するのが大変です。

攻撃のミスは得点を奪えないにしても失点をすることはありません。出来れば攻撃を続ける方がラク。

最優先は『シュート』

ゴールを奪うために必要なプレーは「シュート」です。ゴールを奪えるチャンスがあれば積極的にシュートを打つ。

特に少年サッカーの場合は、子どもたちにシュートを打つ意識を身につけてもらいたいと感じます。まずはシュートを狙う意識をどのポジションの子どもにも持ってもらいたい。

段々と子どもたちが成長してくるに連れて「自分が打つより、あの選手がシュートした方が確率が高いな」と気づくように指導をしていく。

低学年の子どもたちはピッチ全体がみえないことが多いです。「安全にパスをつなぐ」ことを意識させてしまうと味方を探すことで精一杯になってしまいます。

相手の『ゴール』近くへボールを運ぶ

シュートが決まる確率をあげるためには、出来るだけ相手のゴール前にボールを運ぶ必要があります。

サッカーでドリブルやパスなどの技術を使って相手ゴールに向かうのはゴールを奪うためにシュートが打ちたいから。

だから味方ボールになったら相手ゴール前に出来るだけ早く移動することが必要になります。相手ゴール前でボールを受けたらシュートチャンスですよね。

ドリブルをすることやパスをすることが目的ではありません。シュートを打って得点のチャンスを増やすためです。

ちょっと脱線しますが、相手ゴール前までボールを運ぶのは早い方が有利です。なぜだと思いますか?

早く運ぶことで相手が戻ってくる前にシュートを打つことができますよね。その方がゴールを奪えるチャンスが多いからです。

ボールを奪われない

サッカーはボールを持っているチームが攻撃をします。攻撃をするチームの方が有利です。

攻撃をしているチームは得点を奪うチャンスがあり、失点のリスクは少ないからです。

たとえば、味方ゴール前でドリブルをする子ども。そのエリアでかわしてもシュートチャンスにはなりません。奪われた瞬間ピンチになりますよね。たまたま上手くかわしたとしても指導者としてはNGであると伝えなければなりません。

でも「上手い!!」などとコーチが褒めている場面をよくみます。指導者が”サッカーの原理原則”を理解していれば子どもたちに伝えられることですが、サッカーの原理原則を理解していない指導者が多いため、子どもは間違った認識をしてしまいます。

”サッカーの原理原則”はサッカーのプレーは全て効率的にゴールを奪うために行わなければならないのです。効率的にゴールを奪うためのチャレンジではないですよね。

相手ゴール前であれば、ゴールを奪うためのプレーになるのでOKですが、味方ゴール前ではNG。「結果が良ければすべて良し」では子どもたちは上手くなりません。

守備時の優先順位

反対に相手ボールのときは”守備の局面”です。”サッカーの原理原則”から考えると守備のときはどんなプレーをすれば良いのでしょうか。

サッカーで攻撃時の優先順位

  1. ボールを奪う
  2. ゴールを守る

守備の局面では相手はゴールを奪いにきます。ゴールを奪われないようにするのは、もちろんですが、ボールを奪うことで攻撃に転じられます。

”サッカーの原理原則”から言えば、まずボールを奪い、味方ボールにしてゴールを目指す。ボールを奪うのが難しいと判断したならゴールを守る。

ボールを奪う

個人でボールを奪うことは難しいです。たとえ世界屈指のセンターバックでもひとりでボールを奪うことは難しい。ひとりでボールを奪うことができるディフェンダーが出てきたら、おそらくサッカーの歴史が変わります。

それくらい難しいことですが、ボールを奪わなければ攻撃に移れません。攻撃がおこなえないということはゴールが奪えないということ。

なのでボールを奪うには戦術が必要になってきます。

少年サッカーでは、相手を自由にさせないためにアプローチ(ボールを持っている相手選手に一気に近づく)1対1では絶対に背後を取らせないことが大切です。

▼ アプローチの方法は別の記事でまとめています。

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ボールに対してアプローチに行けない子どもは、学年が上がっても行きません。低学年のうちからアプローチに行くことを習慣化する必要があります。

アプローチの仕方はコーチングで改善できますが、行かない、行けない子どもは学年が上がるともっと行けなくなります。

ゴールを守る

ボールが奪えないと判断した場合は、味方ゴールを守らなければなりません。味方ゴールを守るためにはボールと味方ゴールの間に入らなければいけません。

ボールに近い位置でゴールとボールの間に入ることができれば、絶対にゴールを奪われませんよね。シュート打たれても体にあたるので。

味方のゴールを守るためにどう動くかや相手からどうやってボールを奪うかは個人戦術の部分です。なので、”サッカーの原理原則”を理解すれば少年サッカーの子どもたちも十分理解できます。

少年サッカーで子どもたちに伝える『サッカーの原理原則』

少年サッカーで子どもたちに伝えないといけないのは「サッカーはゴールを奪い合うスポーツ」であるということ。”サッカーの原理原則”は全てのプレーは効率的にゴールを奪うことになるんだと思います。

全てはソコに集約されるような気がします。ゴールを奪うためにどんなプレーをすれば良いのか。ゴールを奪われないためにどうやってゴールを守れば良いのか。

ゴールを奪うためのプレー

指導者は、小難しいコトを言いたがりますが(私も現場ではそうかも)子どもたちが選択するプレーは、相手より多くゴールを奪うためであれば、どんあプレーをしても正解です。

試合中にベンチで「あ~でもない。こ~でもない。」とつぶやいているのは、子どもたちが選択するプレーがゴールを奪いに行っていないから。

そのためには普段のトレーニングからゴールを意識してプレーする。トラップひとつでもゴールに向かう意識をさせる必要があります。

子どもは何が正しいプレーかが理解できていません。”サッカーの原理原則”を理解すれば、なぜゴールに向かってトラップする必要があるか理解するようになります。

なぜゴールに向かってトラップするか。ゴールを奪いたいから。

相手ゴール前で相手ディフェンスをドリブルで完璧にかわす必要はないんです。

なぜなら、シュートを打てるタイミングであれば、シュートを奪えば良いんです。ゴールを奪うためにどちらが良いかを子どもが判断すれば良い。ただ、そのプレーを選択する判断基準は”サッカーの原理原則”。

安全にボールをつなぐ

ゴールを奪いに行くことができなかったら、次に考えることはボールを失わないこと。そのためには安全にボールをつなぐ。

”サッカーの原理原則”で考えればゴールを奪うためには味方ボールと相手ボールのどちらが良いか明白ですよね。相手ボールではゴールを奪えない。

だから、ボールを安全につなぐのです。ボールをつなぐのが目的ではない。

でも「安全にボールをつなげ!!」と言って攻め切れないのは”サッカーの原理原則”を理解していないから、逃げのパスばかりで縦パスが入れられないから。

ボールを奪うプレー

相手ボールになった瞬間から守備は始まっています。まずはボールを奪い返さなければなりません。

守備はボールを奪うこと。なぜならサッカーは相手より多くゴールを奪わなければ勝てないから。そのためには味方ボールにして攻めないといけない。

サッカーの原理原則は守備時も一緒。ゴールを奪うためには相手ゴール前でボールを奪った方が、味方ゴール前で奪うより効率的ですよね。

取られた瞬間に奪い返せれば、長い距離を走る必要もないんです。ボールを奪うことができれば一気にチャンスです。ゴールを守らなくても良いしね。

ゴールを守る

ボールを奪うことができなかったら、相手にシュートを打たせない。シュートを打っても入らないようにしなければいけません。

ゴールを守るためにはどうするか。それが戦略になります。でも低学年のうちは理解できません。でも「ゴールを守れ」と言えば、みんな必死にゴール前まで帰ってきます。

どうやって子どもたちに伝えるか

この”サッカーの原理原則”をどうやって子どもたちに伝えるか。指導者としてのウデのみせドコロですよね。

私は普段のトレーニングをするときにコーチングで、しつこいくらい意識させます。「今のプレーは何を狙った?」「良く観えたね。あそこにパスが通ったら1点だね」シンクロコーチングやフリーズコーチングで子どもに気づかせる。

▼ コーチングの方法については別の記事でまとめています。

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指導者は知っていることを教えようとしてしまいますが、子どもに気づかせることが大切です。

子どもたちに気づかせる

気づかせることで子どもは忘れません。忘れてもすぐに思い出せるようになります。

はっきり言って気づかせるより教えた方が早いです。でも指導者はグッと我慢。教えてしまうと子どもはラクなので与えられたことしかやろうとしなくなります。

子どもの自主性を伸ばすためにもグッと我慢して気づかせることが大切です。

気づかせるためのコーチング

気づかせるためには、たくさん質問してみてください。

なぜなら、プレーに対して質問されると子どもが思うと一つひとつのプレーに対して答えを用意するようになります。そうすると考える。

その考える土台となるのが”サッカーの原理原則”。”サッカーの原理原則”は少しずつ理解できるように噛み砕いて教える必要がありますよね。

私は低学年の子どもたちには、試合前やゲームに近いトレーニングをする前のミーティングコーチングで

「サッカーはゴールをたくさん奪った方が勝つんだよ。勝ちたいならどうすれば良いと思う?」などと質問します。

そうすると「いっぱいシュート打つ!!」と答えが返ってきます。シメシメですよね。そうやって”サッカーの原理原則”を刷り込んでいく。

たとえば、攻撃は大好きだけど守備をしない子どもには

「攻撃が好きなら相手からボールを奪えば、すぐ攻撃ができるんじゃない?」とコーチングすれば次からはボールを奪いに行く。

質問をしながら”サッカーの原理原則”を少しずつ理解させる。

指導者がサッカーの原理原則を伝えることが大切

”サッカーの原理原則”はサッカーのルールが変わらない限り、変わることはありません。

サッカーのプレーは効率的に相手より多くゴールを奪うために行う。

指導者がシステムや戦術ばかりに気をとられるとサッカーの本質を見失ってしまいます。

なぜならば、チームとしての戦術を守ること、お約束通りに動くことが目的になってしまうからです。

育成年代である少年サッカーでは子どもたちの戦術やシステムについての理解を深めるより、子どもの個のチカラを伸ばすことが必要です。

たとえば、少年サッカーの試合で良くあるシチュエーションですが相手ゴール前でフリーの場面でシュートチャンスにもかかわらず、パスする仲間を探してしまう

指導者は「シュートだろっ!!」と思う場面ですよね。

おそらく、ボールをつなぐ戦術(ボールポゼッション)のトレーニングを行っているチームだと思います。

トレーニングで「安全にパスをつなごう。」と指導をしているので、子どもは”安全にボールをつなぐ”ことが目的になっています。

指導者は、シュートの方が優先順位が高いとわかっていますが、サッカーの原理原則を理解していない子どもは、パスをつなぐことが目的になっています。

試合中のプレー分析が変わる

指導者が”サッカーの原理原則”を知っていれば、プレーのミスより大事な判断の部分が観れるようになると思います。

プレーのアクションでのミス。たとえば、トラップミスやキックミス。このような技術的なミスはトレーニングで改善すれば良いのです。

”サッカー―の原理原則”からズレたプレーに対して目が行くようになると判断ミスなのか、技術的なミスなのかを注意深く分析することができるようになります。コレは指導者としてかなりの進歩。

▼ 試合の分析方法については別の記事にまとめています。

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トレーニングの内容が変わる

トレーニングを考える場合も”サッカーの原理原則”を知っていれば、試合中で分析して改善点を洗い出せるようになります。

試合で改善点が観えれば、ソコを重点的にトレーニングすることができますよね。そうすることで子どもたちが上手くなる。

▼ トレーニングの考え方については別の記事にまとめています。

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子どもたちのプレーが変わる

”サッカーの原理原則”を知っているか知らないかで子どもたちのプレーは変わります。

指導者が”サッカーの原理原則”を理解し、試合で分析する。その分析した結果をトレーニングに落とし込み、子どもたちに”サッカーの原理原則”を理解させる。

”サッカーの原理原則”を理解した子どもはプレーが変わります。そうすると面白いサッカーをするようになってくるハズです。

子どもたちの”サッカーの原理原則”の理解度が高くなってくるとさらに指導が楽しくなってきますよ。

指導者のエゴでサッカーを指導するのではなく、子どもたちの自主性を育てるためにも”サッカーの原理原則”を指導者が理解する必要があります。

最後に

サッカーの原理原則
全てのプレーは効率的にゴールを奪うために行う。

その理由は「サッカーはゴールを奪い合うスポーツ」だから

あなたの指導はこどもたちのためになっていますか?


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