日々、少年サッカーの指導者としてコーチングを行っていると本当にコレで良いのか? もっと良いトレーニングがあるのではないだろうか?
と考えるときがありますよね。特にコーチングを始めたばかりや指導に慣れてきて子どもたちが上達していないときなどは「このトレーニングであっているのかな?」と考えがちです。
そもそも、良いトレーニングとはどんなトレーニングなんでしょうか?
少年サッカーの良いトレーニングとは「選手たちが上手くなるトレーニング」です。サッカーが上手くなるとは試合で活躍できること。
コーチが指導をしたいことをトレーニングに落とし込むのではなく、子どもたちが上手くなるためには、どんなトレーニングが必要かを考える必要があります。
普段、行っているトレーニングで子どもたちのプレーが良くなっていますか?
練習時間は確保しているのに「あまり上手くなっていない」と感じる場合は確認してみてください。
トレーニングのチェック項目を解説します。
トレーニングのチェック項目
トレーニングメニューを考える場合、子どもたちに何を観につけて貰いたいか、どんなプレーを改善したいかを具体的にしてからトレーニングを行うことは当たり前ですよね。
同じ技術を身につけて貰いたいと思っても、指導者によってトレーニングメニューは変わってきます。同じトレーニングメニューをすることで同じスキルが身につくことはありません。
子どもたちに何を意識させるかは”コーチング”によって変わります。
▼ コーチングについては別記事でまとめています。
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この記事では少年サッカーで子どもたちが上手くなるために行うトレーニングメニューのチェック項目についてみていこうと考えています。
プレー機会の確保
子どもたちが少年サッカーの練習に来る理由は、”サッカーをするため”ですよね。
子どもたちは、サッカーをプレーすることでサッカーの理解を深め、サッカーが上手くなります。子どもたちのプレーの機会をたくさん確保することがとても大切です。
子どもたちが出来るだけプレーをするためには、コーチの話が長くなるようなトレーニングや選手やボールの動き方が複雑すぎて説明が必要なトレーニングは避ける必要があります。子どもたちがプレーをしている時間、ボールを触っている時間を出来るだけ確保しましょう。
また、並んで順番待ちが発生するようなトレーニングも避けた方が良いです。並んでいるうちに選手の集中力、モチベーションが下がってしまいます。
順番待ちが発生してしまうようなトレーニングの場合は、待ち時間を減らせるように人数を調整して複数のグループ分けにするなど工夫をしてください。
難易度の設定
子どもたちのスキルや能力に対してトレニンーグが簡単すぎると退屈してしまい、集中することが出来ません。反対に難しすぎるとモチベーションが下がってしまいます。
子どもたちがトレーニング中にふざけてしまうなどは、難易度の設定が間違っていることが多いです。
とは言え、少年サッカーでは、スキルも能力もバラバラなチームが多いんですよね。でも、同じ練習でもスキルや能力によって求めるモノを変えることで対応可能なんです。
▼ スキルの差がある場合のトレーニングの観方については別の記事でまとめています。
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選手たちの成功と失敗のバランスを観て場の設定を変える必要があります。失敗が多いのであれば、少しシンプルに、成功ばかりならば、もう少し発展させてトレーニングを行った方が良いです。
基準、目的の明確化
良いプレーの定義を明確にしてあげる必要があります。デモンストレーションで良いプレーを明確にしたり、プレーに対して細かくコーチングをすることによって選手たちにプレーの意図を理解させます。
トレーニングでコーチングする場合は”スピード(強さ)”、”方向”、”タイミング”でプレーの精度を設定することで明確に指導者が求める精度を定義することが出来ます。
▼ プレーの精度については別記事でまとめています。
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例えば、パスのような基礎練習でも足のどの部分で止めるのか、止める位置はどこなのか、止めてから蹴るまでの時間はどうなのかなどを明確に意識できるようにコーチングを行います。
早いフィードバック
良いプレーに対しては、出来るだけ早く褒めてあげてください。「さっきのプレーは良かったよ。」ではなく、プレーの直後に具体的に褒めることが重要です。特に動き出しやポジショニング、守備時のアプローチなど良いプレーと悪いプレーがはっきりと選手が判断できないプレーに対しては、シンクロコーチングで意識させます。
選手たちが楽しんでいる
選手たちが集中してトレーニングをしているときは、良い顔をしています。プレーを観ることも重要ですが、選手たちの表情を観てください。集中してモチベーションが高いトレーニングであれば、選手たちは楽しんでいます。
選手たちがもっとやりたい。またやりたいと思うようなトレーニングを積み重ね、少しでも多くサッカーを理解し、楽しむことが出来るように心がけましょう。
あなたの指導は選手のためになっていますか?
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