サッカーは相手選手と味方選手がピッチ内に入り混じり、ひとつのボールを奪い合い、相手ゴールにたくさん入れることで勝つスポーツです。
サッカーは常に自分のプレーを妨害する相手選手がいます。なので、なかなか自分の思い通りにプレーが出来ません。
サッカーは相手がプレーの妨害をして良いスポーツです。そして味方がいるスポーツでもあります。サッカーはどんな特性を持ったスポーツなんでしょうか?
サッカーは、相手選手、味方選手がいるため、判断をするオープンスキルが必要です。サッカーの特性を理解しトレーニングに落とし込むことが必要。
サッカーが楽しい理由のひとつに相手との駆け引きがあります。サッカーはスキルだけでなく、プレーの判断のスピードが求められます。それは妨害してくる相手選手がいるからなんです。
だから判断が必要。
サッカーはオープンスキルが必要
色々なスポーツ競技がありますが、クローズドスキルの比重が大きいスポーツとオープンスキルの比重が大きいスポーツがあります。
例えば体操、水泳、フィギアスケート、陸上などはクローズドスキルの比重が大きいスポーツ、反対に、サッカー、柔道、ハンドボールなどはオープンスキルの比重が大きいスポーツと言われています。
クローズドスキル
クローズドスキルとは
- 自分の思い通りに身体を動かす技術
- 比較的安定した状況で発揮する技術
- 技術の要素が多いプレー
など。
ゴルフのショットは妨害する人はいません。野球でもバッターボックスで打とうとするときに身体を当てて邪魔をすることはないです。このような技術をクローズドスキルと言います。
技術的要素が大きいプレーが多く、自分の技術を磨くことで勝つ確率が高められます。
オープンスキル
オープンスキルとは外的要因によって左右される技術、変化する状況の中で使える技術。
- 変化する状況になかで必要な技術
- 判断をともなったプレー
サッカーはやりたいことをやらせないように相手が妨害してくるスポーツ。
常に変化する状況で効率的にゴールを奪うためにはどんなプレーをする必要があるかを常に判断する必要があります。
サッカーの特性
サッカーは味方選手と相手選手がいるため、やりたいように出来ないことが多いです。サッカーでは以下のような特性があります。だから判断を伴うオープンスキルを身につけることが必要。
競争
相手がいるので必ず競争が含まれます。お互いに勝つために全力を尽くして戦う。負けていてもあきらめずチャレンジする。次こそは勝つ。という気持ちが必要です。
勝利
サッカーはスポーツです。勝利を目指し、精一杯頑張る必要があります。サッカーで勝利を手に入れるためには、相手より多くの得点、少ない失点を意識することが大切です。
ルール
選手はルールがあるから自由にプレーすることが出来ます。ルールを理解し、ルールを守る必要があります
自由
ルールと責任のなかで自由にプレーすることが出来ます。自由にプレーができないのではサッカーではありません。
決断
プレーは選手が決断して行います。選手は決断する勇気が求められます。
連続性
サッカーは、攻守、オン/オフに連続です。頭を休ませる暇は与えられません。常に頭を働かせ次のプレーを考える必要があります。
チームプレー(協動)
チームとして機能する必要があります。サッカーはチームスポーツです。選手ひとりだけでは何もできません。
指導に当たって
サッカーは以上のような特性を持っています。一つでも欠けたらサッカーではなくなってしまいます。
この特性があるから「サッカーの原理原則」が成立します。
例えば、勝利を目指すためには、相手より多くの得点を奪う必要があります(勝利)。サッカーの目的は「ゴールを奪う」。パスを繋ぐのが目的ではありません。
目的と手段、方法を混同しない様に注意が必要です。
また、サッカーには必ず、相手がいます(競争)。相手がいる中でのトレーニングすることが重要。サッカーのテクニックは相手がいる中で選手が自由に決断し実行する。
指導者はサッカーの特性を理解してトレーニングを進める必要があります。相手のいないトレーニングでは、サッカーに必要なオープンスキルが身につきません。
ティーチングをしているコーチは、サッカーを教えているようにみえますが、本当に選手の為になっているのでしょうか?
サッカーは選手自ら自由な発想でプレーする必要があります。競争、勝利だけを目的にすると選手に自由や決断をさせずに指導者(大人)が指示をだし、選手を駒の様に使うようになってしまいます。
あなたの指導は選手のためになっていますか?
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