私は長年、少年サッカーのコーチとして子どもたちの指導をしています。
始めたキッカケは、何であれ他人の子どもを指導するのであれば、多少なり教育者として勉強をしなければいけないと考え、常にインプットを怠らないようにしています。
私は、2児の父親でもありますが、指導している少年サッカーのチーム、約80人の指導者でもあります。
少年サッカーを通して私に関わった子どもたちに少しでも良い人生を歩んで欲しい。サッカーだけではなく、人間的に大きくなって欲しい。
自分の息子たちはもちろんですが、チームで指導している子どもたち、全員が良い子に育って欲しい。
サッカーを指導しているのでサッカーが上手くなるように指導をしています。しかし、サッカーだけが人生ではありません。
いくらサッカーが上手くても、人間として良くない選手では、プロにもなれないし、サッカーを断念した後、生きていくことが大変。
そんな考えの私が、約9年間、少年サッカーのコーチをしてきて感じるのは、子どもたちが成長するためには子ども自身に気づかせることが大切だと言うこと。
まだ経験も少なく、判断もできない子どもたちが、立派な人間に育っていくためには「子どもの自立をうながす」必要があるのではないでしょうか?
何から何まで指示を出したり、手を貸したりしてしまっては、子どもは自立できません。
サッカーの指導と子育ては同じだと考えています。そのためには
子ども自身に気づかせ、自ら行動を起こせるようにすることが大切。
コレは少年サッカーだけでなく、家庭でもできることだと思います。あなたの子どもが将来、困らないように子育ての参考にしてみてください。
サッカーの指導歴
私は2010年から少年サッカーのコーチとして指導を始めました。ボランティアチームのお父さんコーチです。
自分の息子とその友達たちの指導を行うにはかなりの覚悟が必要です。将来がある子どもたちを指導するのは責任がありますよね。中途半端な気持ちでは子どもたちに対して失礼。
なので2012年には日本サッカー協会公認D級コーチランセンス、2016年にはC級コーチランセンスを取得しました。
おそらくサッカー関係の本は100冊を超えるくらい読んでます。マジで。
学ぶことを止めるのは指導を辞めるとき
自分で言うのは恥ずかしいのですが結構、真面目なんですよ(笑)。
自由に生きて行くためには、それなりの責任を負わないといけない。と思っているんです。こう見えて。
今は技術や科学の進歩もあり、昔ながらのトレーニングの問題点や新しいトレーニング方法が出てきています。子どもたちには良い指導を行う上で少しでも良いトレーニング、コーチングをしてあげたい。
そのためには、サッカーの指導書だけではなく、子育ての本、心理学、子供の発育なんて本まで読み漁りました。
失敗もしたけど
私も完璧な人間じゃないんで失敗もしました。
私は、長男の学年を幼稚園の年代から小学校を卒業するまで、同じ学年を指導ました。私の指導は、気づかせる指導。
なので「指示を出して欲しい」と考えることをコーチに求める子ども、その保護者は辞めていってしまいました。
でも最後まで残った今年の卒団生たちはサッカーも上手くなったし、何よりも人間性が良い子たちばかりで本当に良かった。
失敗もしたけど間違ってなかった。と胸を張って言えます。
サッカーの指導で大切なこと
色々な本を読んで日本サッカー協会公認指導者養成講習会にも参加しました。色々な情報をインプットして大切なことは一つに集約されました。
サッカーの指導で大切なことは、答えを教えるのではなくやり方を教えたり、気づかせることが大切。
気づくから出来ること
仲間が困っているから助けてあげる。チームのために自分は何ができるかを考えプレーするのがサッカーです。
サッカーは選手が状況を判断して行動することが求められるスポーツです。これって人間として生きる上で大切なことですよね?
何でもやってあげたらダメ
少年サッカーの保護者の方を観ていて感じるんですが、子どもの先回りをして子どもの成長の機会を奪っていることが多い。本当に残念。
私は、少年サッカーで指導をする子どもたちのお母さんたちを集めて
子どもが可愛いなら、子どものやることに手出し口出しをしないで。失敗して恥ずかしい思いをしたら、次から失敗しないようにするから
失敗させないように先回りして準備をしたり、子供が一生懸命やってることに対して口出しをしたくなる気持ちは解るんです。
と話を2年生になるとき、3年生になるときにしました。もんろん、責任は私が取る。
でも子どもを早い段階で自立をさせてあげないと全て誰かが用意してくれるだろう。と思う人間になってしまいます。
実際に子どもたちにやらせると時間も掛かるし、失敗するとメンドクサイ。。。
ただ黙って待っているだけでお母さんがやってくれる。子どもは楽ですよね。一度、楽を覚えた人間は苦労するのを嫌がります。
どうやって気づかせるか
サッカーの指導者だけでなく、お父さん、お母さんにも知って欲しいのですが、
子どもは何も知りません。
知らないことはできなくて当たり前だと思いませんか?
サッカーの指導だって、どうやってすれば良いか、何を観なければいけないかを知らなければ、コーチングなんて出来ないし、クルマの運転だって教えてもらわなければ、できませんよね。
子どもは学ぶ方法も知らないのです。
なので、どうすれば良いのかを気づかせる。
実際に「ああしなさい、こうしなさい」と指示を出す方が、子どもができるようになるのは早い。
気づかせる指導は、時間もかかるし、イライラもします(笑)
でも、自分で気づいたことは、子どもでも忘れない。
回りくどいようだけど、子どもが自ら成長できるようになるためには、気づかせることが大切ではないでしょうか?
実際にどうやって気づかせるか。
発問(質問)する
うちの長男は、そんな私の息子だったので最初は可哀想なくらい、失敗して泣いていました。
1年生のとき、大会に行ってユニフォームを忘れて試合に出れないこともありました。
私は「忘れたお前が悪い。お前のせいで他の子が頑張んないといけないんだから、しっかり応援しなさい。」と試合に出しませんでした。
カミさんや他の子のお母さんには、そこまでする必要はないと怒られましたが…。
私は「前日に自分で用意しなさい。」ではなくて「次に忘れないようにするためには、どうすれば良いと思う?」と発問(質問)し、小学1年生のときから考えさせるようにしていました。
答えが出ないときは「俺だったら前日に用意してから寝るよ。」と気づかせる。
続けることで「自分でしなければならない。」と責任感が出てきます。
発問(質問)して、気づかせる。
子どもは小さな大人ではありません。何も知らない。やり方、方法を教えてあげればできるようになります。
褒める
子どもは失敗を多くします。失敗続きだとお父さん、お母さんはイライラしますよね。そこはグッと我慢して少しでも進歩したら褒める。
お父さん、お母さんに褒められて嬉しくない子どもはいません。褒めることで子どもは気づきます。
できたら褒める。
褒めると嬉しくなり、またやろうとします。失敗を責めるのではなく、できたことを褒めてあげてください。
まとめ
子どもが可愛いのであれば、なおさら自立をさせてあげてください。できないことを手伝ってあげては、できないままです。
最初は大変だと思います。でも
気づくことで少しずつ、出来ることが増えてきます。
子どもは失敗します。失敗したら、次から失敗をしなくなるように考えさせ行動をさせることが重要です。
あなたの子どもは、自ら何にでもチャレンジして欲しいと思いませんか?
コメント
ブログの復活、ありがとうございます。毎回楽しく読ませていただいております。私も指導に携わっており、「楽しく」というよりも「わかる、わかる、同じ考え。」など、いつも同感しながら読ませてもらっています。私も以前、池上正さんの講演会も聞きに行きました。自立を促す、教えない。これらは、とれも難しい。指導者は教えてくれるもの、と、保護者も、自チームの指導者も持っていて、教え過ぎていること(チームの型にはめてしまう)に憤りさえ感じることもあります。
また、最新(10月5日)のブログで、止める、飛ばす、運ぶ、スキルので上達速度が違う、飛ばすことができれば、プレーの範囲は広くなるし、楽しさが全然変わると思っています。しかし、それらをどう伝えるか、これらのスキルを伝えられなければ、楽しさは伝えられないことにもなるかもしれません。「基本スキルって回数×意識」と書いてありましたが、まさにその通りで、自身のヤル気(意識)が回数を増やし、上達に導く、そのために、楽しさを伝える、伝えるために、スキルを磨く、という本人の意識をどうもっていくかに係ると思います。そこには、「親の考え9割」で、その助けがとても重要ではないかと思っています。
また、今後もご意見も含め、感想を書かせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。引き続き、保護者も指導者も「楽しめるブログ」をお願いします。
オオタニさん
コメントありがとうございます。とても励みになります。
指導の携わっている方から、同意を得られて、とても嬉しく思います。
指導は難しいですが、子どもの成長を近くで感じることができ、とても楽しいですよね。
おっしゃる通り、子どもが「もっと上手くなりたい」と思わせることが、一番難しい。その子の性格もあるし、言葉や態度を選ばなければいけません。
私も、まだまだ子どもたちのためにできることがあるのではないかと日々、勉強です(笑)
これからも、ご意見、ご感想をお聞かせください。
私も、あまり自信がないところもあるので、ご指摘して頂ければ、嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。