私が指導している地域では、低学年でも、やわらかいボールタッチやドリブルでスイスイ相手をかわし、ゴールまで運んでシュートを打てる選手を良く見かけます。本当に「上手いなあ」と感心してしまいます。
テクニックがある選手とかスキルが高い選手と呼びますがテクニックとスキルの違いがあるのをご存知ですか?
日本サッカー協会でもサッカーにおけるテクニックとスキルは違うと認識をし、日本サッカー協会公認指導者講習会でもしっかりと講義でお話しされていました。今回はサッカーにおけるスキルとテクニックの違いについてお話します。
スキル
日本語ではスキルとは「能力」という意味になります。
スキル(skill) とは通常、教養や訓練を通して獲得した能力のことである。 日本語では技能と呼ばれることもある。 生まれ持った才能に技術をプラスして磨きあげたもの、たとえば、音楽家の作曲能力なども含む。
引用:Wikipedia
Wikipediaの内容も加味するとサッカーのスキルとは訓練(練習や試合)を通して獲得した能力のことです。日々の練習や試合などの方法や指導内容が的確であれば、多くの選手が習得できるものです。
ボールマスタリング、リフティングや対面パスなどで習得できるコントロール、キックなどのクローズドスキルと試合や対人練習で習得できるオープンスキルがあります。
テクニック
対してテクニックとは「技巧、技術」といった意味になります。
ものごとを取り扱ったり処理したりするときの方法や手段。および、それを行うわざ。ものごとをたくみに行うわざ。社会の各分野において、何らかの目的を達成するために用いられる手段・手法。
サッカーの目的はあくまで「ゴールを奪う」というのが大前提なので、サッカーでのテクニックとはゴールを奪うという目的を達成するために必要な技術になります。
スキルとテクニックの違い
どちらも同じような意味で使っている言葉ですが日本サッカー協会では異なるものと定義しています。
私が日本サッカー協会公認指導者ライセンス(C級コーチ)を取得する際に講習会で聞いたのは、日本サッカー協会では「テクニック=スキル+判断」と定義しているそうです。
テクニックを身につけるために
他のコーチの練習を観ているとスキルアップになる練習をたくさん行っている方が多いと感じます。
少年サッカーでスキルが高い選手は身体能力が高い(身体が大きい、力が強い、足が速い)選手と対抗できます。そのスキルを試合で使えるようになるために、スキルを使う場所、時間帯、周りの状況を観て、いつ、どこで使うか判断をするようにコーチングすることが必要。
スキルは、訓練(トレーニング)を的確に行えば習得できるものです。しかし、判断力はプレースピードが上がる上の年代(U-15,U-18など)に行けば、行くほど習得が難しくなってしまいます。なるべく判断をたくさんするような練習を積み重ねてあげたいものですね。
あなたの指導は選手の為になっていますか?
コメント
確認です。テクニックプラス判断力がスキルではなかったでしょうか?
コバヤシトシユキさん
コメントありがとうございます。
私が日本サッカー協会の公認指導者講習会(C級コーチ)を受けたときは、スキル+判断力=テクニックと教えてもらいました。
ネットでは、おっしゃる通り、スキルとテクニックが反対になって説明されていることもありますね。
このブログでは、JFAが展開している『スキル+判断力=テクニック』で統一しています。
ありがとうございました。