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少年サッカーで子どもたちに成長してもらいたい。周りの大人の問題

指導者の考え方
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ちょっと初心に却って考えて欲しい。

子どもにサッカーをやらせる理由は何?

「身体を動かす時間を与えたい」

「友達作り」

「サッカーが上手くなって欲しい」

「子どもにサッカーをやらせたい」

「子どもがサッカーをやりたいと言った」

などなど色々と少年サッカーのチームに入れる理由はあるとよね。

子どもが「サッカーをしたい」と前向きにサッカーに向き合うのが一番。でも、実際に少年サッカーを指導していると「子どもにサッカーをやらせたい」と言う保護者に連れられてくる子どもが多い。

サッカーを通して自立した人間に育って欲しい

子どもにサッカーをして欲しいと思う保護者の大半が、サッカーを通して人間として成長して欲しいと思っているハズ。

サッカーが上手くなって欲しいとも思っているけど、普通の親だったらサッカーが上手くなる前に人間として成長して欲しいと思っている。

私は休日に毎週グランドに行き、少年サッカーを頑張っている子どもたちを観ていると、一生懸命に持てるチカラを出し切り頑張っている子どもたちはもちろん、応援してくれるお父さん、お母さん。そして少年サッカーで子どもたちを指導しているコーチ。

良い意味でも悪い意味でも少年サッカーに関わる大人たちはアツい!!

少年サッカーに関わる大人がアツいがゆえに忘れてしまうこと、間違ってしまうことがある。

少年サッカーは大事な「育成年代

冒頭の質問を思い出して、何のためにサッカーを始めさせたの? 「勝ちたい」なんて思ってなかったじゃん? 大人が勝ちたいと思うから目的がブレる。

そうすると、子どもたちに「ああでもない、こうでもない」なんてサッカーを理解していないのに口出しをする。それじゃ、子どもは成長しない。

小学生は成長の過程。大人とは違う。大人と同じ考え方、行動、プレーができるハズはない。

少年サッカーの主役は子どもたち。大人のエゴで子どもの将来の夢を潰してしまう可能が高い。頑張る子どもの周りの大人、保護者や指導者は、どうすれば良いのか。私なりにどうすれば良いのかを考え、まとめます。

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少年サッカーと大人

確かに技術はないよりあった方が良い。勝つために一生懸命、持てる力を出し切ることも大切です。

指導者の中には「小学生年代に技術を教え込まなければ、技術が身に付かない。」とか、「スポーツなので勝たなければならない。」とか色々な意見があります。

しかし保護者の方には、このような意見を鵜呑みにして欲しくありません。

子どもはサッカーを始めたばかりです。ゆるい意見だと思うかもしれませんが、まずは「サッカーが好き。サッカーが楽しい。」と思える選手が一番です。

少年サッカーは長いサッカー人生の入り口です。今は上手にできなくても、好きであれば「負けたくない」、「上手くなりたい」って気持ちが出てきます。そうすれば、子どもが進んで練習してどんどん上手くなる。

少年サッカーの指導者に必要なことは技術だけを教え込むではなくサッカー小僧が育っていく場を与えること。

そのためには、指導者、保護者など子どもの周りにいる大人たちが協力していくことが必要。どうすれば、上手くなるのかを一緒に考え、上手くなるためにサポートするのは、サッカー小僧の周りにいる大人の義務。

サッカーで”育成”を学ぶことになったキッカケ

私が指導者になったキッカケは、当時、幼稚園児だった長男の「サッカーやりたい!!」の一言から始ました。私自身も小中学生時代はサッカー、高校時代はラグビーとチームスポーツを経験していたので、息子がやりたいと言ってくれた時はとても嬉しかったです。

しかし、やりたいと言っても、息子は身体も小さく、精神的にも弱く不安がありました。近所のサッカーチームの練習の体験に参加したときも、練習の内容は理解していないし、紅白戦でボールに触ることもなく、みんなの後ろを走っているだけ。そんな息子をみて、これは面倒をみなければチームに迷惑になるなぁ。と感じ、お父さんコーチとして活動を始めました。

日本サッカー協会公認指導者ライセンス取得

息子とサッカーをするだけでなく、息子の同級生も一緒にプレーをすることになりました。子どもたちを指導すると言うことは、ボランティアコーチでも責任がある。

子どもたちが真剣にサッカー選手を目指して頑張っているのに「ボランティアコーチだから」なんて言い訳をしているのであれば、子どもたちに失礼だし、子どもを教える資格もない。

やると決めたら、本気ですよ。何十冊も指導書を読んだり、講習会やセミナーに出たり、子どもたちのために何が出来るかを真剣に考え、実行しました。ついでに(?)日本サッカー協会は、少年サッカーをどう考えているかを偵察に「日本サッカー協会公認指導者ライセンス講習会(D級コーチ)」を受けました。D級コーチの講習会も面白かったのですが、2日間の講習会なので、サッカーの指導の”サワリ”くらいしか、学べませんでした。

これからD級コーチを取ろうと考えているなら、C級コーチを取った方が良いですよ。

ちょっと話がそれましたね。まあ、本当にD級コーチは資格としては、OKだと思いますが、指導法を学ぶなら、C級コーチからだと思います。私は、D級コーチを取得した後、周りのコーチからは「おじさん過ぎるからC級コーチは無理じゃね?」と反対されましたが、余裕で(嘘です。本当はギリギリ)取得しました。

C級コーチ(指導者ライセンス)を持っていると指導が上手く、持ってないコーチは下手ということはありません。ライセンスを持っていなくても(指導が)上手いなぁ、と感じるコーチの方も多くいます。私のように肩書だけのライセンスを持っている人間もいます。

でもね、ライセンスを取るために通った講習会で、他チームや他年代のコーチ、現役の選手の方たちと約3ヵ月間一緒に講習を受け、色々と情報や意見交換できる機会が持てます。

そして「今までのコーチングが、間違っていなかった」と再認識できたのが最大の収穫でした。少年サッカーのコーチを始めたばかりで、指導法が分からないなら、C級コーチの講習会を受けた方が良い。

サッカー小僧を育てる

因みに私が考える上手い選手っていうのは、チームが勝つために動ける選手

ピッチの中はカオスです。次に何が起きるか分かりません。ボールが動けば味方選手・相手選手も動くし、ボールを足で扱うのでミスも多いです。次に何が起こるかの予想や判断は選手が行わなければなりません。

指示を出されたことを忠実にこなす選手より、次に何が起こるかを予想して、チームの勝利の為に役に立てるプレーが出来る選手の方が良い。その為には教えない指導が必要。

ちょっと話はズレますが、この話をすると何もコーチングをしない指導者や、教えないなんてあり得ないという人がいます。何も教えないのではなくて、判断基準、プレーの基準は教えます。。基準がないと何も判断できない。

プレーの基準を知っている選手は、自分のプレーが良かったのか、何が悪かったのか、自分で判断できるようになる。自分でプレーの良し悪しが分かれば、自らどんどん上手くなっていく選手になるハズです。そして、違う指導者から指導を受ける時に、何が求められているかを考えられるようになります。

理想とする指導者

私は、どちらかと言うと社会に適合できていません。本業は、一応サラリーマンですが一般的な会社員にはなれませんでした。会社のルールや規則になかなか馴染めず、今に至っています。

私の勝手なイメージですけど、少年サッカーや少年野球の指導者って教えなければいけないと思っている方が多い。(間違っていたらごめんなさい。)

もちろん、サッカーの原理原則の部分は教えなければなりません。例えば、ボールを奪われたら奪い返す、ゴールを目指すとかは原理原則の部分なので教えます。それ以上に「今の状況では、こうするべきだ!!」という指示は出さ字、選手に判断させなければ良い選手にはなりません。

少年サッカーの選手は「サッカー小僧」で良い。そのサッカー小僧にサッカーをする場を与え、寄り添ってあげることが大切です。

保護者の中には、「もっとしっかり、指導(指示)してください。」「うちの子は教えたら出来ます。だから教えて(指示して)ください。」って方がいます。おそらく、昔ながらの指導を受けてスポーツをされて来て、指示に従うことが一番大切だと思っているのだと思いますが、その指導が現在、問題になっているのを知らない、もしくは知ろうとしていない。

私の理想は、「自ら上手くなる選手」を育てられる指導者になることです。その為には、サッカーが好き。好きだから、勝ちたい。勝ちたいから、上手くなりたい。と良い方向に自ら歩いていける選手になって欲しい。

そんな理想の指導者になるために考えてることを整理して行きたいと思います。

私が指導者としているバイブルについて以下の記事で紹介しています。ご興味があったら是非、ご覧ください。

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