私が、幼稚園から小学校6年生まで一貫して教えていた学年チームの子どもたちは自ら考え、判断してアクションを起こせるようになってくれました。
最終的に卒団まで指導できた選手は8人でしたが、立派なサッカー小僧になってくれ、とても嬉しい。
しかし、最後までアクションでのミスが目立ちました。「ボールを止める(トラップ、コントロール)」「飛ばす(キック、ヘディング)」「運ぶ(ドリブル)」は、サッカーをプレーする上での土台の技術です。
サッカーはミスをするスポーツですが30本を決定的なチャンスを作ってシュートを全て外していては勝てません。少年サッカーのうちにもっとこの3大スキルを習得させる必要があったかなと痛感しています。
サッカーを楽しむためには最低限のボールスキルは必要です。
観ていて楽しいサッカー
子どもたちには「観ていて楽しいサッカーをしてくれ!!」と小学校低学年のときから声を掛け続けました。あなたは、どんなサッカーが観ていて楽しいと思いますか?
試合に勝つことが楽しいサッカーではありません。勝った試合でも喝を入れるし、負けた試合でも思いっきり褒める試合もあります。
観ていて楽しいサッカーとは、子どもたちが失敗を恐れず、チャレンジしている試合
子どもたちが失敗を恐れず、チャレンジしている試合。言うと簡単ですが、実際にやってみると難しい。でも、子どもたちは一生懸命、自分たちで考え、相談し、プレーをしていました。そんな試合は勝ったときはもちろん、負けても良い試合だったと思います。
チャレンジする気持ち
サッカーに失敗はつきものです。
「ミスを恐れて小さなプレーをしないでくれ!!ミスをしても良いから一生懸命、自分ができることを全部出し切ってプレーをしてくれ!!」
私が指導していた学年は、低学年から「チャレンジ!!」を合言葉にしてきました。ボールを取られてもしょうがない。取り返せば良い。と口酸っぱく言い続けました。なので良い試合をたくさんしてくれました。子どもたちに感謝です。
スキル不足でのミス
私の反省点ですが、基礎練習が足りなかった。ボールを止める、飛ばす、運ぶにはやはり反復練習が必要です。この基本スキルって回数×意識で身に付くもの。試合のときのミスは、判断ミスなのか、スキルが足りない、精度が低いのかを指導者が判断してトレーニングに落とし込む必要があります。
私が指導していたチームは圧倒的に基礎練習が足りなかった。なぜかと言うと1年生になる前からサッカーをしていた子ども(チームの中心選手)たちは、1年生まで基礎練習をして来ていたので後から入ってきた子どもたちは反復が少なくなってしまったんですね。今、思うと。。。
4年生のときには11人いた選手のうち、地区トレセンに推薦できる子どもが6人もいたので(そのうち5人はトレセン、1人は受験のため辞退)8人制の試合ではあまり気にならなかったのですが、そのトレセンに推薦できない子どもたちのプレー精度が低かった。
スキルが無ければ楽しめない
地区トレセンに入れる子どもはある程度、スキルがあるのでサッカーが楽しい。だから練習する。なので上手くなる。新しいことにもチャレンジできると好循環で上手くなっていきます。
でも、スキルが足りない子どもは、頭で考えたやりたいプレーに身体がついていかずイライラしていたんですね。解りますよね? 思い通りにプレーが出来ないもどかしさ。。。
学年ではなく獲得したスキルでのクラス分け
本当は、学年ではなく、獲得したスキルでのトレーニングができれば良かった。同じ学年でも獲得できているスキルでクラス分けをして指導をしてあげることで、スキルの獲得ができたと思います。できる子どもたちと一緒にプレーをすると気後れしていまい、なかなか練習も楽しめなかったのではないでしょうか。それならば1学年下げてでもスキルの獲得をさせるべきでした。
最低限のスキル
思い通りにボールを扱えた方が楽しいに決まっています。「こうしたい」と思った通りにプレー出来れば楽しいですよね。しっかりボールを止められれば、狙ったところにキック出来ればプレーの幅が広がります。止める、蹴る、運ぶは少年サッカーで身に付けてあげたかった。と思います。
このスキルは小学生のうちに習得できるようにしてあげてください。
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