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少年サッカーの質は指導者のレベルで決まる!! 指導者教育の必要性

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2018年に行われたFIFAワールドカップロシア大会を覚えていますか? フランスの優勝で終わりましたね。

何で2019年にロシア大会の話をしているかというと『アイスランド』の躍進がすごかった。覚えていませんよね? どうしてもサッカーファンの方は勝ったチーム、有名な選手がいるチームのサッカー、もしくは日本代表くらいしか、記憶にない。私も少年サッカーの指導者をしていなかったらアイスランドになんて注目しなかったと思います。

残念ながら2018年のワールドカップでは予選敗退してしまいましたが、アイスランドはEURO2016では、BEST4に入っています。アイスランドはヨーロッパの小国。人口は33万人しかいません。そして、そのアイスランドは世界中の指導者の注目を集めています

アイスランドの育成システムは素晴らしい

アイスランドが世界中の指導者から注目を集めている理由は、育成の強化システムが素晴らしいから。すぐには変わらないけど、日本も頑張ってサッカーを強くしようよ。

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アイスランドについて

アイスランドってどこにある国? EUROに出場しているのでヨーロッパにある国だろうな。とは予想が付きましたが、申し訳ないけど詳しい場所は分かりませんでした(ごめんなさい)。

愛スタンドはヨーロッパの北のはずれにある小さな島国です。大西洋の北側、ヨーロッパとアメリカの間にある島。大きさは北海道より少し大きいくらいの島。

北緯60度に位置しているため、夏でも涼しく、夏の平均気温は12℃くらい。冬は氷点下の日が続くそうです。人口は33万人くらいで、日本でいうと鳥取県(日本で一番人口が少ない県)が57万人くらいなので、それより人口が少ない国。前橋市、郡山市、高知市、旭川市が人口が同じくらい。

そんな小国のアイスランドですが、EUROでBEST4に入れるくらい躍進している理由が、アイスランドの育成環境の素晴らしさ

子どもを育てる環境

アイスランドのサッカー協会の凄いところは「人口が少ないから」なんて言い訳をしないで

すべての子どもにトップクラスの育成環境を用意することができる

と考えたところ。逆転の発想ですよね。素晴らしい。人口が少ないなら「サッカーをする子どもたちにトップレベルの指導を受けさせよう」と育成の現場から変えた。EUROの躍進をみると成功したと言えるのではないでしょうか?

アイスランドは約20年前から、サッカーの育成強化にチカラを入れて、やっと実りました。20年ですよ。小学生がお父さんになっているくらい。ながい時間をかけてでも、サッカーを強くしようとしている指導者たちは素晴らしいと思いませんか?

指導者を育てるプロジェクト

アイスランドのサッカー協会は指導者の教育にチカラを入れているそうです。

アイスランドでサッカーを指導するためには、UEFAの指導者ライセンスが必要

アイスランドでは、2002年にUEFA(欧州サッカー連盟)の指導者ライセンスを持つことを義務化しました。アイスランドの国内ライセンスではなく、ヨーロッパの指導者ライセンスです。良い指導者がいないと子どもたちが上手くならないと判断しました。実際に指導者のレベルが上がることで国のサッカーレベルが上がるというのは、ドイツやベルギーの例もあります。

残念ながら、日本の少年サッカーはライセンスを持っていないボランティアコーチに指導をされることが多い。日本サッカー協会は指導者ライセンスの取得を推奨していますが、ボランティアチームは変わろうとしていないので、しょうがないですよね。私はJFA公認のC級コーチを持っています。そのライセンスを取得するためにはJFAの公認講習会を受ける必要があります。講習会では、理論的に、体系的にどうやって指導をするかを学びます。

指導の方法もしらないボランティアコーチに教えられても、子どものサッカーレベルは上がりませんよね。間違った方法で、間違ったサッカーを教えられてしまう。サッカーのすそ野を広げるという意味ではお父さんコーチも役に立っているかもしれない。でも、サッカーを上達させることに関してはクエッションです。

JFAの公認指導者ライセンスを取るかは別にしても、子どもを指導するなら最低限、指導について学んで欲しい。指導者のレベルで子どものサッカーのレベルは上がる

指導者の質と量

アイスランドの育成は、コーチの質もすごく高い。国内サッカーの指導者の内70%が「UEFAのB級ライセンス」を持っているそうです。そして「UEFAのA級ライセンス」を持っている指導者が30%。アイスランド国内の指導者が100%「UEFAのB級ライセンス」以上を保持している。指導者全員がヨーロッパの指導方法を学んでいるなんて、質高すぎ。

さらにアイスランドの育成が素晴らしいのは、サッカーの育成大国といわれているドイツに比べても、指導者1人当たりの選手人口が少ない。800人の選手に対して指導者が1人。なんか、多いのか少ないのか分かりませんよね。

ちなみにイングランドでは選手11,000に対して指導者が1人。ドイツは選手2,800人に対して1人。アイスランドは、選手800人に対して1人の指導者。それもヨーロッパのトップクラスの指導者が国内の子どもたちを育成している。

そんな環境であれば、子どもたちは伸びますよね。絶対上手くなるよ。

よい選手を育てるには優秀な指導者が必要

サッカーは指導者によって大きく変わります。特に小学3年生くらいからは大きな差になります。残念ながら少年サッカーのときに良い指導者に巡り合えず、思った通りに伸びない子どもは多い。私も少年サッカーの試合をみて「この子は将来、伸びそうだな」と思う子どもで中学生で鳴かず飛ばずのプレーしかできなくなる子どもを何人もみてきました。

優秀な指導者とは

日本の育成現場では、間違った認識をしている保護者、指導者が多い。育成年代では勝つチームを作ることが指導者の役目ではありません。

子どもたちは勝つためにプレーするように育てられるのではなく、優れた選手になるように育てられる必要がある。

優秀な指導者とは優れた選手になるように子どもを育成できる指導者。サッカーの楽しさを教え、子どもを自立させる指導者が優秀な指導者です。

日本でも指導者教育が必要なのでは

アイスランドは育成システムを構築するのに約20年かかりました。日本の少年サッカーはボランティアチームが多いのが現状です。ボランティアチームでも、しっかりと指導方法を学んだ指導者が指導をするようにしなければ、強い日本にはならないのではないでしょうか?

最近はJリーグ下部組織やクラブチーム、サッカースクールなどで優秀な指導者から指導を受けられる子どもが増えてきました。ただ、その割合は少ない。せっかくこれだけ多くの少年サッカーチームがあるのに、しっかりとした指導が受けられない子どもたちが可哀そう。

せめて、ボランティアだからと言い訳しないで指導者なら、しっかりと学んで欲しいと思いませんか?

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