サッカーは早熟な子どもが有利?!早熟な子どもの注意点。

スポンサーリンク

小学生や中学生では成長が早い子ども、まだまだ身体的に成長が始まっていない子どもが一緒にサッカーをする機会が多いですよね。
身体が大きいということはサッカーでは大きなアドバンテージです。
成長が早い「早熟型」の子どもは小学生や中学生のときは有利ですが小学生のうちに成長期を迎えてしまうことは良いことばかりではありません。

早熟な子どものメリット面だけを観るのではなく、保護者や指導者はデメリットも理解して接してあげることが必要。

小学生のうちに思春期を迎え、一気に成長する子ども、中学生、高校生で成長期を迎える子ども。
子どもの成長には個人差があります。早熟な子どもは周りの子どもたちより早く成長しています。
周りより早く成長している子どもについて考えてみましょう。

小学生の成長

小学生や中学生の身体の大きさは大人になったときの最終身長とはあまり関係ありません。

小学生や中学生のときに小さく、背の順で前の方だった子が同窓会やクラス会などで久しぶりに会うとあまり身長差がなくなっていたと驚いたことはありませんか?

小学生や中学生は成長の過程であるため成長の早い子ども、オクテの子どもがいます。
元々の身長差もありますが一気に成長をする思春期を迎える時期には個人差があり、身長や体格に差が出てくるんですね。

一気に身長が伸びる成長期のピークは、日本人の場合、平均的な時期は男子で13歳6ヶ月くらい。
成長の早い子どもは2年くらい早く思春期を迎えるそうなので小学5年生くらいから身長が伸びるピークを迎えることになります。

思春期での身長の伸び

思春期を迎えると一気に身長が伸びる経験は、誰でも思い出があると思います。
いつの間にかお母さんの身長をこえていたり、着ていた服が切れなくなったり。

思春期(第二次成長期)では1年間の間に10cm以上も身長が伸びます。
第二次成長期を迎える時期には遅い、早いがありますが平均25cmくらい身長が伸びます。
思春期を迎える時期は個人差がありますが、身長の伸びはあまり個人差がありません。

子どもの成長タイプ

思春期の間の身長の伸びは、あまり個人差がなく平均で25cmくらいと言われています。
男子の場合は思春期を迎える平均は13歳6ヶ月くらい。中学生になってから思春期を迎える子どもが多いんですね。

小学生のうちに思春期を迎える子どもを「早熟型」中学生になって直ぐに成長期を迎える子どもを「平均型」それより遅い子どもを「晩成型」と大きく3つのタイプに分けることが出来ます。

最終的に大人になったときの身体を100%として現在、どの位かという数値にパーセント成人身長というモノサシがあります。
身体の成熟の度合いを表す数字です。
パーセント成人身長が高いということは「(最終的な)大人の身長にどれだけ達しているかの割合」が高い。すなわち、成長の最終段階に入ったということ。

パーセント成人身長と運動能力の関係

パーセント成人身長とは「成人になったときの身長に対しての比率」で比率が100%に近いほど大人になったときの身長に近いということ。身体の成熟が進んでいることを示しています。

パーセント成人身長の数値が高い子どもは体力テストで50m走やボール投げなどのパワー系種目といわれている種目の成績が良いそうです。
簡単にいうと大人に近い身体を持つ小学生は周りの子どもたちより、チカラが強く、大きなチカラを瞬発的に発揮できるのです。

身体の成熟度とサッカーの関係

小学生のうちから身長が高い、チカラがあるというのはサッカーをする上で大きなアドバンテージになります。
少年サッカーを観ていても身長170cmの子どもと140cmそこそこの子どもが同じピッチで戦っています。

大人と子どもが戦っているようなモノですよね。
キックの飛距離や威力、走るスピード、ボディコンタクトなど身体の成熟度が高い子どもは活躍できます。
つまり、身体の成熟度が高いということはサッカーでは有利。

実際に他の国より早熟な子どもが多い日本のチームは小学生や中学生が行う国際大会では比較的良い成績をおさめることができています。

早熟は良いことばかりではない

小学生や中学生の育成年代は身体の成長過程です。早熟な子どもは成長期を早く迎えているため、身体の大きさ、筋力などサッカーをする上でのアドバンテージを持っているため活躍することができます。
なので日本では早熟の子どもを歓迎することが多い。

でも、早熟は良いことばかりではありません

晩成型の子どもは小学生のときに成長期を迎えていないだけで、中学生、高校生になっても、身体が大きく成長します。成長期の身長の伸びは早熟型の子どもでも晩成型の子どもでも、あまり変わらない。

晩成型の子どもは、小学生のうちは身体が小さく、チカラが弱くても伸びる要素があります。しかし早熟な子どもは小学生や中学生で大人の身体に達しているということです。

早熟型の子どもは最終的な身体になる前に行うトレーニングの余地が限られているのです。

年代ごとに獲得するスキル

サッカーに限らず、子どもたちは年代ごとに獲得するスキルが異なります。
現在はスポーツ科学が発展し、各年代で効率的にスキルの獲得を行うため、脳や身体の発達に合わせたトレーニングを行っています。

特に日本のサッカー指導の現場では、学年ごとでのトレーニングを行うことが多いと思います。
学年ごとにトレーニングを行う場合はどうしても「平均型」の子どもに合わせたトレーニングメニューになります。

早熟な小学生が、同じだけ身体が成熟している中学生とトレーニングを行うことは基本的にないと思います。

平均型の子どもたちにとっては、ちょうど良い負荷や難易度のトレーニングで段階的にパフォーマンスを上げていくことができる練習でも早熟型の子どもたちは身体能力が高いため、難なくできてしまうます。本来ならもっと高度なトレーニングを積む時期に平均型に合わせたトレーニングを行っていることが多い。

習得すべきスキルの欠如

早熟型の子どもはコーディネーション能力やアジリティ(敏捷性)が低いまま大人になることがあります。
これは周りの子どもたちより身体が大きくパワーもあるので小学生のときに身体能力に頼ったプレーをする傾向が強く、小学生年代で習得するハズのコーディネーション能力やアジリティを習得できずに成長してしまっているから。

本来ならこれらの能力はゴールデンエイジと呼ばれる時期(8~12歳頃)に身につける能力なのですが、この時期に成熟した身体能力に頼ったプレーをしてしまったために習得する機会を得られなかったからなんです。

「早熟の天才」といわれないために

早熟型の子どもは小学生の高学年、中学生でサッカー選手としての完成形に近づいています。
少年サッカーで活躍できていたのに中学生、高校生になると周りの子どもたちも身体的に成長し、身体のアドバンテージが小さくなってきます。

さらに気がつくとキチンと年代に合ったトレーニングを行ってきた子どもたちに追いつかれ、追い越されてしまうこともあります。

幼児期、少年期にアスリートを育成するシステムを構築した旧東ドイツでも

ジュニアユースのチャンピオンは成人のチャンピオンではない

といわれています。つまり、小学生や中学生の年代での発育や発達の優位性は、その年代でしか通用しないということなんです。

小学生のうちは周りより大きい、早い、強いという身体能力でカバーできていたプレーでもレベルが上がるにつれてプレー速度(動きや判断)について行くことが難しくなります。また、スキルの習得に必要なコーディネーション能力が低いため、なかなかスキルの習得が行えないため、選手としての能力が停滞してしまうこともあります。

「昔は凄い選手だったのに」といわれる可能性があるのです。

今ではなく、「将来」を見据えて

小学生や中学生の年代でのスポーツでは身体的な成長の度合いにより大きく影響を受けます。

早熟型の子どもは、将来も変わらず活躍するためには、小学生や中学生のときに身体能力に頼らないプレーを心掛ける必要があります。

反対に晩成型の子どもは、出来なくても腐ることなく将来を見据えて自分の個性を磨くということが必要です。

子どもの成長には個人差があります。そのことを保護者や指導者は理解し、選手たちに伝え、成長を見守る。

子どもの将来を見据えて成長を見守りましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました