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【子供のサッカー】分かると出来るは違う。

指導者の考え方
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少年サッカーを見ていると最近の子供たちは、足元のテクニックは、10年前と比べ物にならないくらい上手になっています。でも、残念ながらサッカーは上手くなっていません。もしかすると10年前の子供たちの方がサッカーが上手かったかもしれません。

今の子供たちは、サッカーのプレーを出来るようになっています。例えばドリブルだって、キックだって10年前の子供たちより出来ています。上手くプレーをしているように見える。でも、そのプレーの意味が分かっていない。それに子供たちも保護者も指導者も気づいていないことが多い。

「できれば、良いじゃん?」って意見もあると思うけど、プレーの意味が分かっていないからプレーの幅がない。

僕が10年以上、少年サッカーを指導してきて思うことは、プレーを分かっていて出来ない子供は、練習をして上手くなる(僕が言う「サッカー小僧」自ら上手くなる子供)。でも教えられて理由を理解しないでプレーをしている子供は、指導をしているコーチを超えることはない。

ボランティアチームの指導者を超えないと「将来、プロサッカー選手になりたい」と言う子供の夢は叶わない。見ているとそれに気付いていない指導者が多い。自分を超える選手を育てないといけないのに、自分の思い通りにプレーをさせる指導者が多い。

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「わかる」と「できる」の違い

社会人になると分からなくても、出来れば評価されます。と言うか、分かっていても出来なければ評価はされない。分かっていても失敗してしまったら評価はゼロ。

でもそれは、社会人、大人の評価基準。

  • 「わかる」:理由や理屈などを納得して理解すること
  • 「できる」:自分の力で何かを成し遂げられること

もちろん「できる」ようになるのが一番良いことだけど、少年サッカー、育成では「できる」前に「わかる」必要がある。できるようにするためには、教えれる。分かるようにするためには、気づかせることが必要。

おそらく、プレーを教えてしまう指導者は「できる」ことが大切だと思っているんだと思う。どちらに比重を置くかで言えば、僕は「わかる」方に比重を置いて指導をしています。なぜかと言えば、中学校、高校でサッカーを諦めてしまう子供の多くは、「分かっていない」子供が多いから。

小学校の時は「出来ていた」と言うのは、小学生のレベルで出来ていると言うことで中学校、高校では通用しない。反対に小学校の時からプレーの基準を分かっていれば、中学校、高校で、どんどんとできるようになってくる。それは、身体も成長してくるし、テクニックも身についてくるから。

理由や理屈を理解していないと、上の年代に上がったときに「何が出来ないといけないか」は理解できない。特に少年サッカーで指示を出すようなコーチに指導を受けている子供は、プレーが変わらない。残念だけど、それが現実。

子供の将来のためには、どちらが良いと思う?

僕は「分かる」ことの方が大切だと思う。それが自立につながるからね。

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