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【少年サッカーの進路問題】クラブチームと部活、何が違う?どっちが良い?

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現在の日本サッカーは、草の根活動としての”少年サッカー”に支えられていることが大きいと思います。小さいときにサッカーと出会い、サッカーの楽しさを知り、「サッカー選手になりたい」と思うのも少年サッカーを経験できるからだと感じます。

ただ、少年サッカーで子どもたちのサッカーは終わりではありません。中学生や高校生でも、出来るだけサッカーを続けてもらいたいと思うのは指導者だけでなく、保護者の方も同じだと思います。

昔は中学生の運動と言えば「部活」と言うのが一般的でしたが、最近は「クラブチーム」でサッカーを続けるという選択肢もあります。

中学生でサッカーを続けるためには、学校の部活に入り、サッカー部でサッカーを続けるか、クラブチームに入りサッカーを続けるかが主流になります。部活ではなく、クラブチームでサッカーを続けるメリット、デメリットについて解説します。

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クラブチームと部活の違い

保護者としてもクラブチームと部活の違いが気になりますよね。なんとなくクラブチームの方が格上のような感じを受け、「部活で良い」と話をしていたり、「クラブチームに行かなければ、サッカー選手としての将来がない」など話をしているような気がします。

私は中体連(中学校の部活)で指導をしている先生、クラブチームで指導をしているコーチと話をする機会があります。部活の顧問の先生やクラブチームのコーチから客観的に話を聞いていますので違いについてまとめます。

大きな違いは「教育の一環としてのサッカー」と「競技スポーツとしてのサッカー」。

どちらにも一長一短があります。また、部活の先生やクラブチームのコーチによっては、どちらも大切だと考えている人もいますが、今回は、一般的な部活とクラブチームの違いについて解説します。

部活は【教育の一環としてのスポーツ』

中学校の部活は、学校教育の延長にあります。なので教育の現場で行うスポーツです。人間として育てることが目的でそのための手段としてサッカーをするというイメージです。

サッカーをすることによって正しい人間に育って欲しい。と言うのが根本にあります。どうしても、スキルや戦術などのサッカーの専門的なトレーニングより、先輩を敬うことの大切さ、みんなで協力して勝利に向かう大切さなど教育の一面が強くなります。

クラブチームは『競技スポーツとしてのサッカー』

クラブチームは競技スポーツとしてサッカーを指導しています。サッカーを上手くするためのチームであることが多いです。

競技スポーツとしてサッカーをする場合は、ある程度のスキルや能力が必要になります。そのスキルや能力でセレクションを行い、一定以上の選手を集め、チームを作ることが多いようです。

部活とクラブチームでは目的が違う

部活は教育としての色が強く、クラブチームはスポーツとしての色が強いです。部活は学ぶ場所、クラブチームはサッカーをする場所の違いがあります。指導者の違いも教員免許を持っている部活の先生と日本サッカー協会公認のコーチが指導するクラブチームの違いがあります。

どちらが良いという話ではありません。もちろん、クラブチームでも人間形成にチカラを入れているチームもあります。また、中学校の部活でも日本サッカー協会公認コーチの先生が指導している学校もあります。

競技スポーツと生涯スポーツ

サッカーの楽しさは、人それぞれです。競技スポーツとして「プロになりたい」「もっと上手くなりたい」と考える人もいるし、生涯スポーツとして趣味で「草サッカーでも良いから続けたい」と思う人もいます。

どちらもアリですが、クラブチームに行く子どもの多くは「もっと上手くなりたい」と思っているようです。

”部活”でサッカーを続けるのか、”クラブチーム”でサッカーを続けるのかは「子どもがどうしたいのか」が一番大切だと思います。

クラブチームは、中学校の部活に比べ、学年の上下関係よりもサッカーの実力の世界です。3年生になったから試合に出れるという保証がありません。反対にいうと1年生でも試合に出れるチャンスがあります。なので、実力的について行けない子どもは辞めることも多いようです。

反対に中学校の部活は、実力よりも学校でも立場(学年が上)なども考慮してチームを作っているようです。なので部員が多い場合は、1年生と3年生では練習メニューも違うことなどがあるようです。

部活とクラブチームどちらにもメリットとデメリットがあります。しっかりと子どもと話して進路を決めるようにしてください。

部活のメリット・デメリット

部活のメリットは何と言っても活動場所が中学校がメインと言うこと。学校の授業が終わったらそのまま、部活としてサッカーをすることが出来ます。コレって凄いメリットなんです。

例えば、テスト期間など学校の行事で部活動が制限されたりしますよね。クラブチームは色々な中学校の選手がいるため、なかなか学校行事の日程が合いません。トレーニングや試合などが学校行事中心に予定が組めない。なので、テスト前に大会や試合が入ることもあります。

中学生にはサッカーだけでなく、学校の勉強も頑張って欲しいですよね。

部活のデメリットとしては、指導者が学校の先生と言うこと。どうしてもクラブチームに比べてサッカーの指導レベルが低くなってしまいます。また、中学校の先生は異動があり、途中で顧問の先生が変わってしまうこともあります。

選手たちも、学校生活の延長のため、学校の先輩、後輩の関係などもあり、サッカー中心になれないことがあるようです。

クラブチームのメリット・デメリット

クラブチームはサッカーが上手くなる環境が整っています。今はクラブチームの監督を行うには日本サッカー協会公認コーチが必要であるため、ある程度以上のコーチングスキルを持っている指導者に指導を受けることが出来ます。

また選手もある一定以上のスキルを持っていることが前提でセレクションなどを行っているので部活に比べるとレベルが高い選手が多いです。全体のレベルが高いのでその中で揉まれることで選手のレベルも上がります。

デメリットは、金銭的に負担が大きいです。遠征やユニホーム、トレーニングを行う会場などの費用も負担するため、どうしても割高になってしまいます。

練習場所が遠い、練習時間が遅い。というのもクラブチームのデメリット。どうしてもいろいろな地域から選手が来ているため、練習時間が遅くなる傾向があるようです。クラブチームに通うために片道1時間を掛けて通う選手もいるようです。

結局、部活orクラブチーム?

子どもが競技スポーツとしてサッカーを続けたいと考える場合はクラブチームに行くことが多いです。

「もしかしたら、プロになれるかも」「もっと上手くなって高校サッカーの強豪校に入りたい」と考える場合はクラブチームの方が確率は上がります。

中学校の3年間は身体的にも精神的にも一気に成長が見込める時期です。その大切な時期にしっかりとしたトレーニングを行うことでサッカー選手としての成長が見込めます。

部活でも伸びる子は伸びますが、ジュニアユース年代(中学生年代)のトレセンをみると部活からトレセンに合格するのは10%くらいしかいません。後はクラブチームに所属している選手ばかりです。

先輩たちの進路

少年サッカーをしていた先輩たちはどうやって進路を決めたのでしょうか。

中学生や高校生と年代が上がるとサッカーで試合に出るためには、苦労も増えて行きます。日本サッカー協会に登録されている選手も年代が上がるに連れて減少しています。

子どもが「サッカーが好きでプロサッカー選手になりたい」「苦労をしてでも努力をする」と思い、保護者も「うちの子はプロになれるかも」と考えている場合は、クラブチームのセレクションを受け、クラブチームに入ることが多いです。

生涯スポーツとして「サッカーを楽しく続けたい」「プロになるなんて無理でしょ? でもサッカーが好き」という子どもや「サッカーは趣味で良いから続けてもらいたい」という保護者の子どもは部活でサッカーを続けることが多いです。

我が子のように「サッカーが好き。どんだけ苦労してもサッカーを続けたい。もっと上手くなりたい。」と思っているけど保護者としては「うちの子はプロにはなれないだろうな。でもサッカーが好きそうだし、続けて欲しい」と思っている場合は部活でサッカーを続けるか、クラブチームでサッカーを続けるかで悩むことが多いです。

サッカーのレベルは『クラブチーム』

中学生の試合を観ていると小さなクラブチームでも中学校の部活より、面白いサッカーをしています。(そうでないチームももちろんありますが。。。)

我が子は、部活かクラブチームに進むかでクラブチームを選択しました。子どもが夢を見ているうちは子どもの夢の実現に向け、親として最大限協力をしようと思い、子どもの意見を尊重し、クラブチームに通わせました。

どちらに進むのが正解と言うことはありません。子どもの人生なので選択ミスであっても良いと思っています。

しっかり選手と話し合う

中学生になると思春期を迎え反抗期がやってきます。心身ともに不安定になり、どうしたら良いかわからなくなる時期が必ずやってきます。

小学校時代とは違いサッカーとの付き合い方が変わってきます。少年サッカーでは一緒にプレーしていた子どもたちも競技サッカーとして上を目指す選手、趣味としてサッカーを続ける選手が出てきます。

これからのサッカーとの向き合い方、続け方を一緒に考え、これからどうしたいのか、その為には子どもが納得し決断し自ら責任を取れるように親としてしっかりと話すことが必要です。

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子どもたちがサッカーを楽しむために

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