子どもの成長タイミングと成長段階に適したトレーニング

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少年サッカーを行ってる小学生年代は成長の過程で身体が大きくなったり、心が成長し変化する時期。
毎日、子どもたちは少しずつ成長をしています。子ども個人差はありますが確実に成長をしています。
サッカーの指導者は、その子どもの成長のタイミングに合わせて適切なアドバイスを行うことが大切であると日本サッカー協会が主催する指導者講習会でも講義を受けます。

サッカーの指導者は子どもの成長タイミングを知り、その成長段階に適したトレーニングやコーチングを提供する必要があるのです。
子どもの身体や心の成長について理解を深めましょう。

成長と一言でいってもさまざま

子供の成長というと身体的な成長に目が行きがちです。小学生年代は成長過程のため、同学年の子どもでも成長の早い子どもとそうでない子どもでは身長にして20~30cmもの差になってしまいます。
この対格差はサッカーをする上で大きなアドバンテージになります。

しかし子どもの成長とは身長や体重などの身体的な成長だけではありません。筋力などが発達するタイミング、心肺機能が発達し持久力がつくタイミング、神経系が発達し技術が向上するタイミングなど成長のタイミングは様々です。

また、子どもたちは目に見える身長や体重だけでなく、心や脳の成長も進んでいます。

スキャモンの発達・発育曲線

1930年にアメリカのスキャモン博士が子どもの発達・発育の度合いをグラフにしたものです。
多くのサッカー指導者が参考にしている成長グラフ。

各身体の組織の発育・発達を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。成長発育を20歳のレベルを100%として、成長期の特性を表しています。

このグラフはサッカーに限らず、スポーツ指導者が理解し、年代に合わせたトレーニングを行う目安です。

例えば、このグラフからわかるように神経系は生まれてから5歳くらいには成人の80%くらいに成長します。12歳には、ほぼ100%に達すると言われています。この5歳から12歳の間は様々な神経回路が形成されていく時期でプレ・ゴールデンエイジとかゴールデンエイジと呼ばれています。

詳しく見て行きましょう。

一般系

スキャモンの発達・発育曲線での一般系の曲線は身長や体重などの成長を表す曲線です。一般的に成長というとこの一般系の曲線を言っていることが多いです。体格や臓器などの発達で目で見てわかりやすい成長。小学生の間は緩やかに成長し、第二次成長期を迎えるとグンと成長します。

神経系

神経系とは脳神経回路の成長曲線。神経系はスポーツの世界では技術の習得、アジリティ、コーディネーション能力などの成長を指します。神経系は5歳くらいで成人の80%くらいまで成長し12歳ではほぼ100%に達します。神経系が発達するこの時期をゴールデンエイジと呼び、技術習得にとても大切な時期と言われています。

リンパ系・生殖系

リンパ系とは免疫力を向上させるためにリンパ節や扁桃腺の発育を表します。また生殖系とは性ホルモンの分泌や生殖器の発育に関わることです。男女の身体的違いや特徴などがあらわれてきます。

成長、発育の目安に

現在は、この「スキャモンの発達・発育曲線」を目安に成長段階に合わせたトレーニングを行うことが良いとされています。

プレゴールデンエイジ

3~8歳頃は様々な運動によって動きを身につけ、神経回路を多面的につないであげる時期です。この年代にいろいろな動作を身につけることで年代が進んだ時に専門性の高い技術習得が速くなると言われています。

ゴールデンエイジ

9~12歳頃は神経系の発達がほぼ完成に近づき、動きの「うまさ」を身につけるのに最適な時期です。また、あらゆる動作を短時間で覚えることができる「即座の習得」を備えた時期です。精神面でも成長し、より能力の向上を行うことができる年代です。

ポスト・ゴールデンエイジ

13~14歳頃は、骨格や筋力の変化がみられ、徐々に負荷の高いトレーニングにも対応して行けるようになります。また理解力も上がり考えてトレーニングを行うことが出来るようになってきます。ポスト・ゴールデンエイジはゴールデンエイジで習得した技術をより正確により早く行うことが出来るようになってきます。

成長段階に適したトレーニング

スキャモンの発達・発育曲線で子どもの成長について理解が深まったと思います。その成長段階にどのようなトレーニングを行うのか。効果的なトレーニングを行うタイミングはいつなのかを見て行きましょう。

年齢別運動強化方針

年齢によって成長することが違うので成長段階に適したトレーニングについて宮下充正教授が1986年に発表した「発育・発達パターンと年齢別運動強化方針」を見てみましょう。

このグラフを見てわかるように「動作の習得」は早い時期にピークを迎えます。10歳までにいろいろな動作に挑戦し、思い通りに身体を動かすことが出来るようにするのが良いとされています。

そして身体の成長とともに粘り強さがついて来るようになります。最後に筋力がつき、力強さを身につける。

ただ注意して欲しいのは、大人になったから動作の習得ができないということではありません。
大人になっても繰り返し訓練することで動作の取得は可能です。

子どもの成長タイミング

子どもの発育・発達を知ることで年代ごとに獲得するスキルに違いがあるというのがある程度、理解できると思います。
しかし、子どもたちの成長には個人差があります。全員が同じタイミングで成長をすることはありません。実際に私の経験では小学校6年生では、同じ学年でも最大4年くらいの成長の差があります。

トレーニングメニューを決める場合はもちろんですが、子どもたちをよく観察して
その子の成長に合ったコーチングを行う必要があります。

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