子供が成長してくると気になり始める「身長の伸び」ですよね。パパやママだけじゃなく、子供自身も自分の身長に対して悩みを持っていることもあるかもしれません。
子供の身長は遺伝の影響だけではなく、生活習慣などの環境が大きく関わっています。
子供の身長って、親の身長を見れば、わかるんじゃね?
もちろん、遺伝もあるんだけど、生活習慣で最終身長が変わってしまうんだよ
遺伝だけじゃないんだね
睡眠不足や肥満、ストレスが子供の成長に関係しているんだよ
子供の身長が伸びるのは『骨端線(こつたんせん)がある時期』だけ。骨端線は第二次成長期が始まってから約5年で骨端線は閉じてしまいます。骨端線が閉じると身長は伸びません。
つまり、第二次成長期を早く迎えてしまうと身長が伸びきらずに成長が終わってしまいます。第二次成長期を早めてしまう原因は
第二次成長期が終わり、子供の身体から大人の身体に近づくと骨端線は自然に消えてしまいます。骨端線が消えると言うことは子供が成長し、大人の身体になったと言うことです。
睡眠不足は分かるような気がするけど、ストレスや肥満で身長が低くなっちゃうの?
ストレスを受けたり、肥満だと第二次成長期を迎えるのが早くなっちゃうんだよ
第二次成長期を早く迎えると言うことは、成長する期間が短いってことだもんね
そうなんだよ。だから身長が伸びきらないんだよ
よく分からん。説明して
普段の生活で子供の身長が伸びきらずに成長が終わってしまうことがあります。その原因は、睡眠不足・肥満・ストレス。生活習慣で骨端線が閉じる時期を早めてしまうことが分かってきました。
身長を伸ばすには『骨端線』が大切
身長の伸び方は、子供によって時期が違いますが誰でも変わりません。
第二次成長期までは、身長は緩やかに伸びていきます。
第二次成長期を迎えると身長が伸びるスピードは一気に上がります。そして、第二次成長期が終わると身長は伸びなくなってしまいます。
身長が伸びると言うことは「骨の伸び」が関係しています。その鍵を握っているのが『骨端線(こつたんせん)』と呼ばれる骨の両端にある軟骨部分。
子供の骨には、骨として完成されていない骨端線と呼ばれる軟骨部分が残っています。その軟骨部分から骨は伸びていきます。
子供の骨は真ん中が伸びるのではなく、骨の両端にある骨端線から伸びていきます。この骨端線と呼ばれる軟骨部分は成長とともになくなり、硬い骨に成長をしていきます。
成長が早いと早く骨端線が閉じる
日本では、早く成長することを歓迎するような感じを受けますが、早く第二次成長期を迎えると言うことは身長が伸びる時期が短くなると言うこと。
あまり知られていませんが、第二次成長期の期間や身長の伸びは、あまり個人差がありません。第二次成長期は約5年間、身長の伸びは約25〜30cm。
早く成長した子供の方が、身長が高くなりそうだけどね
第二次成長期を迎える時期より、第二次成長期を迎えた時の身長の方が大切なんだよ
できるだけ大きくなってから、第二次成長期を迎えた方が高身長になるってことだね
子供は、第二次成長期を迎えるまで年間約5cmずつ伸びていきます。第二次成長期を迎えると年間10cmくらい一気に身長が伸びます。
そのピークは約2年間、そして徐々に身長が伸びなくなり、最終的に骨端線が閉じてしまう。第二次成長期ではトータルで約25cm身長が伸びると言われています。そして、その期間、身長の伸びはほとんど個人差がありません。
第二次成長期を迎える時期と身長の関係
成長が早い子供でも、成長が遅い子供でも第二次成長期に入ってからの身長の伸びは変わりません。子供の身長は、第二次成長期に入る時の身長+25cmくらいになります。つまり、140cmで第二次成長期を迎えるか、150cmで第二次成長期を迎えるかで最終身長が決まります。
成長する時期ではなく、大切なのは第二次成長期を迎えるときの身長。小学生から中学生までは成長のスピードが子供によって違います。成長の早い子供は小学4年生から第二次成長を迎え、身長がぐんぐんと伸びます。
一見、良いことのように思いますが、早熟の子供は早く、第二次成長期を終えてしまいます。
第二次成長期を迎えるまでは、どんな子も年間5cm位は身長が伸びていると思います。同じ学年で身長差があっても第二次成長期を迎える時期が遅ければ、最終身長は変わらない。
俺の友達も小中学生の時は小さかったけど、今は177cmの奴がいるわ
その人は第二次成長期を迎えたのが遅かったんじゃないかな?
例えば、小学4年生145cmで第二次成長期を迎えると中学校を卒業する頃には成長期が終わり、身長が伸びることはありません。145cm+25cm=170cm位で身長が止まってしまいます。
小学4年生で130cmでも第二次成長期を迎えるまでは年間5cmずつ伸びます。そのまま、中学2年生まで伸び続けると5cm×4年=20cm伸びる計算です。130cm+20cm=150cm。そのタイミングで第二次成長期を迎えると150cm+25cm=175cm。
欧米人と日本人の第二次成長期
日本人に比べて身長が高い、ヨーロッパやアメリカなどの欧米人は生まれながらに大きいと思いますよね。実は中学生くらいの年代までは日本人と比べてもあまり変わりません。高校年代になると日本人の身長は、ほとんど伸びなくなりますが、欧米人は、まだまだ伸び続けます。
欧米人は、日本人に比べて第二次成長期を迎える年齢が遅い。第二次成長期を迎える時期が遅いので高校生になっても、まだまだ身長が伸びます。
なんか、外国人の子供の方が『オマセ』な印象だけど日本人の方が成長が早いんだな
うん。理由は分かっていないけど日本人は早熟な民族なんだよ
早熟と晩成の身長
早熟の子供と晩成の子供が大人になった時の身長差を比べたデータがあります。女子の話ですが、男子も同じと考えて問題はありません。
ある調査で、成人女性の身長と初潮を迎えた年齢に関係があることが分かりました。女子は第二次成長期を迎えると初潮を迎えます。初潮を迎えた年齢と大人になってからの身長には関係性がありました。
成人になったときの身長が150cm以下の女性のグループは平均11歳6ヶ月に初潮を迎えていました。身長が165cmを超えた女性たちは、初潮を迎えたのが12歳を超えてからでした。
成人になったときの身長は早熟だった子供の方が低くなっています。早い年齢で第二次成長期を迎えてしまうと身長の伸びが早く止まってしまい、最終的に低身長になってしまいます。
第二次成長期を迎える時期
第二次成長期を早く迎えると言うことは、身長を伸ばす期間が短いと言うこと。だけど、決して早熟な子供が悪いと言うわけではありません。早熟なのか、晩成なのかは遺伝にも大きく関係しています。
第二次成長期は女子の場合、平均で10〜12歳、男子の場合、12〜15歳の間に迎えることが多いと言われています。
第二次成長期を迎える年齢は遺伝や環境、人種の違いなどに影響を受けます。なので第二次成長期を遅らせることは難しいようです。しかし、環境で第二次成長期が早まってしまうことが分かってきました。
本来は、もっと身長が伸びるハズだったのに与える環境で早く骨端線が閉じてしまう。つまり従来伸びるはずだった身長を伸ばしきらずに成長を止めてしまうことがあります。
第二次成長期を早めてしまう原因は、睡眠不足、肥満、ストレスだと言われています。
第二次成長期を早めている原因
第二次成長期を遅らせることは難しいですが、第二次成長期を早くしてしまう原因のいくつかは分かってきています。
第二次成長期を早く迎えてしまう原因には、睡眠不足、肥満、ストレスが関係していると言われています。現代の子供たちは、昔と違って、第二次成長期を早く迎えてしまう要因がたくさんあります。
スマホやゲームだけではなく、塾や習い事で夜遅くまで活動していたり、慢性的な睡眠不足の子供が増えてきています。さらに、外遊びの減少や栄養価の高い食べ物による肥満、受験やテストでのストレスなど、子供の成長に影響を与える要因が非常に多い。
骨端線を早く閉じさせる原因
骨端線は第二次成長期が終わると自然と閉じてしまいます。その第二次成長期は生活環境で早まってしまいます。本来、伸びるはずだった身長も生活環境で伸びきらずに止まってしまうことがあります。
第二次成長期を早めてしまう原因は、睡眠不足、肥満、ストレス。
子供の成長を考える親としては「子供の身長は少しでも伸びて欲しい」と思いますよね。
睡眠不足は、第二次成長期の時期を早めるだけではなく、成長に欠かせない成長ホルモンの分泌も妨げてしまいます。昔から寝る子は育つと言われていますが、現代でも一緒なんですね。
我が子の成長が遅いと心配するより、第二次成長期を迎える時期を早めないようにサポートをすることが保護者には必要なのではないでしょうか。
ちなみにですが、中学2年生になる我が子は、まだ第二次成長期を迎えていません。身長は自称151cmですが、小学校の卒業時は142cmだったので年間5cmずつ伸びています。
伸びてて良かったじゃん
きっと170cmは超えるね
このまま、成長期がこなければ良いなっ
それはそれで困るよ。。。
私たち、子供の親として出来ることはサポートしかありません。親が思っている以上に子供は「大きくなりたい」と感じているハズです。親のプレッシャーがストレスになってしまっては元も子もありません。子供に寄り添って一緒に身長が伸びるまでサポートをしましょう。
ではでは。
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