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少年サッカーは、勝ち負け、活躍が全てではありません。しっかり育成しましょう。

少年サッカーは勝ち負けより大事なものがある 指導者の考え方
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サッカー知っていること、サッカーを教えること、子どもの育成をすること、この3つは視点が全く違います。なんか屁理屈のように感じると思いますが、私が長年、少年サッカーを観てきて感じたことなんで、ちょっと聞いてください。

少年サッカーの目的って何だと思いますか?

「チームが勝つこと」

「子どもが活躍すること」

も大切ですが、少年サッカーの目的は『サッカーを通して子どもを成長させること』では、ないでしょうか?

育成をするためには、子どもに考えさせなければなりません。でも、少年サッカーの大半の指導者は、子どもの考えさせることが出来ていないのが、現状です。

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お父さんコーチじゃダメなのよ

平日は仕事をして土日、休日にグランドに行って子どもたちにサッカーを教えているお父さんコーチですが、世間からは「お父さんコーチは良くない」と言われますよね。

私もボランティアでお父さんコーチをしていますが、自分の時間なんてないくらい、毎週、土日は息子たちのために土日、休日をささげています(笑)

なのに、「お父さんコーチは良くない」なんて言われます。そんな言い方をされると腹が立ちます。

でも、周りのお父さんコーチを観ていると「お父さんコーチは良くない」と思います。もちろん、お父さんコーチでなくても良くない指導者もいます。反対にお父さんコーチでも素晴らしい指導者もいます。

ただ、お父さんコーチの方が良くない指導者の確率が高い

お父さんコーチがダメな理由

少年サッカーをしている子どもの保護者やお父さんコーチは

「自分の子供が活躍して欲しい」

「チームが勝って欲しい」

との思いが強すぎる。子どもの「育成」については考えられないことが多い。子どもたちに期待をすればする程、「育成」について考えられない。

子どもを育成するのであれば、子どもに考えさせなければなりません

残念ながら、少しサッカーを知っている保護者やお父さんコーチは、チームが勝つこと、子供が活躍することを目的にサッカーを教えています。

なので、子どものプレーに対して指示を出し、ダメ出しをしています。サッカーで一番大事な判断を子どもたちにさせていない

お父さんコーチの心理

私も息子の指導をしていたので、お父さんコーチと呼ばれていますが、そこらの指導者より「育成」について考えていました。

幼稚園年代から卒業するまで私が指導した学年のチームは、子どもたちの”今”じゃなく”将来”を見据えてコーチングしてきました。因みにですが、私が指導し卒業した後、ジュニアユースチームに入った選手たちの指導者の方に

「○○くんは、しっかりと指導を受けてきているので助かる。」と声を掛けられました。しっかりと次の年代の指導者に引き継げたので一安心ですよね。

良い指導者から観たら、今までどんな指導を受けてきたかなんて想像できるんですよ。話がそれてしまいました。

お父さんコーチがダメだって言われるのには、お父さんコーチの心理が関係しています。

私が指導している少年サッカーチームは、ボランティアチームなので大半がお父さんコーチです。

そのお父さんコーチたちを観ていると

「我が子が頑張っていることを周りに認めてもらいたい。」

「我が子が上手いと思わせ、周りを認めさせたい。」

「サッカーが上手い我が子を自慢したい。」

なんて、大人のエゴが見え隠れしています(笑)

親として出来なかったことを我が子にやらせよう。と思っているみたいで、カッコ悪い(笑)

これは、お父さんコーチじゃなくても、サッカーを知っている保護者も同じ心理だと思います。はたから見ていると本当にカッコ悪い(二回目)

勝つこと、活躍することで得られるもの

サッカーはスポーツなので、必ず、勝ち負けがあります。

少年サッカーの周りの大人たちが勝敗と活躍にこだわっているようでは、子どもは、サッカーが上手くなりません

試合、大会で勝つことで”優越感”を味わえます。大会のMVPを取ったらさらに”優越感”が味わえます。親としても「ハナ高々」。

しかし、その”優越感”は一過性のものでしかなく、我が子が活躍していることを他人に承認して欲しいという欲求からの指標でしかありません。

優勝した、MVPを取ったという結果は残りますが、サッカーが上手くなるために必要な”過程”は残りません

勝ち負け、活躍だけに注目する弊害

私が指導しているチームで、お父さんコーチが指導している他の学年のチームの話なのですが、大会で勝つことが多い学年です。しかし、サッカーのレベルは全く上がりませんでした。

子どもたちのレベルが上がったのは、

言われた動きをすること」と「負けない気持ち」だけでした。

勝つために頑張ったことで得られた結果です。どちらも、必要なことなので、良いことだと思いますよね。

その学年のコーチは、普段のトレーニングから、どう動けば良いのかを指導していました。考えるよりも、まず行動をすること。相手がいても、いなくても同じプレーを求め指示を出していました。

悪い指導ではなさそうですが、「育成」の面から考えると良い指導とは言えません。

考えて自ら判断をする訓練をしなければならないジュニア世代、特に5年生や6年生で考えず、決まりきったプレーをしていては、絶対にプロにはなれないでしょう。

子どもたちに考えさせないで、コーチが思っているプレーをさせている指導者は、保護者から観たら頑張っているようだし、”勝ち”という結果もついてきます。でも、子どもは育たない。

それに気づくのは、今ではなく将来。お父さんコーチは、それに気づかない。本来なら、我が子を育てる義務があるので一番、分かっているハズなのですが、育成について学んでいないので気づかないんです。

我が子だけなら、まだ許せるんですが、指導している子どもたち全員の将来を潰しているんですよ。

活躍、勝敗よりも大切な「育成」

少年サッカー常にタイトルを取り、注目を浴びるようなチームで活躍することが出来るのであれば別ですが、そんなチームで活躍し続けることはプロになるより、難しいと思います。

小学生のジュニア世代や中学生のジュニアユース世代は、育成年代とも呼ばれ、子どもに考えさせ、自ら判断をする訓練をする必要があります

お父さんコーチの大半は、子どもたちに考えさせることをさせていないのが現状です。少年サッカーのときに活躍する、勝ち続けるなんて、一過性のこと。

子どもの将来を考えたら、少年サッカーを通して人間としても大きくなれるように育成しなければなりません。

日本のサッカー、特に少年サッカーの指導者は「育成」に強くなくても、少しサッカーを知っているだけで指導者になることが出来ます。

育成について学んでいない指導者は、知っているサッカーを子どもたちに教えようとします。間違ったサッカーでも。

そして、お父さんコーチの大半は、サッカーを教えることが指導者だと思っています。なので、思い通りにプレーすることを求め、指示を出すことがコーチングだと思っています。

子どもたちが判断してプレーをするチャンスを奪っています。

良い『指導者』になるために

子どもたちは、コーチが変わるだけでプレーが変わる可能性もあります。

「子どもが自ら、判断してプレーをするには、どうすれば良いか」

常に子どもが主体で考えられる指導者になる必要があります。子どもたちがサッカーを楽しむためには、どうすれば良いか。大人のエゴで指導するのではなく、子どものためにはどうすれば良いか。

お父さんコーチなら、我が子が成長するためには、どうしたら良いかを考えられると思うんだけどなあ。

指示ばかり出していると自分で考えずに言われたことしか出来ない人間になってしまう気がしませんか?

会社でも「指示待ち人間」って使えないですよね。自分の部下だったら、自ら考えて判断して欲しいと思いませんか?

コーチが指導しても、子どもが何を選択するかは、子ども自身であり、その選択を子どもが自分で出来るようにすることが「育成」なんです。

もちろん、子どもが考えて行動するようにするには、時間も掛かるし、手間もかかります。でも、我慢して出来るようになるのを待つことが大人の役目ではないでしょうか。

もちろん、プレーヤーとしての経験や技術のデモンストレーションをすることも必要ですが、サッカーの根本的な目的も知らない指導者が多い。

サッカーの目的も知らないコーチに指導されてる子どもがサッカーを覚えることはあり得ません。

A代表やJリーグ、海外リーグを観て、その選手たちと同じプレーを求めることが、指導者ではありません。将来、同じようなプレーが出来るように育成するのが指導者です。

小学生で無回転キックが出来る必要はないし、メッシやロナウドのようなプレーが出来るわけない。ただ、子どもが将来、出来る確率を上げてあげることが必要なのです。

この記事に異論がある指導者の方もいると思います。もちろん、保護者の中にも異論、反論がある方もいます。これは私が長年、少年サッカーの指導をしてきて感じたことです。

異論や反論を持つ人がいても良いんです。ただ、私は、少年サッカーでは勝つことが目的ではなく、子どもを育成することが目的だと思います。子どもを育成して、子ども自身が「勝ちたい」「もっと上手くなりたい」と思えるように指導をしたい。

子どもたちが、人間として大きくなるような指導であれば、私と違ったアプローチをしているコーチと仲良く出来ます。目的が一緒ならね。

サッカーと一緒ですよ。サッカーの目的は”相手より多くのゴールを奪うこと”。その為の方法は、ひとつではありません。

そのためにポゼッションやカウンターなどの戦術が出てくるんです。でもポゼッションでもカウンターでも目的は一緒。その目的は、相手より多くのゴールを奪うこと。

私は、サッカーを通して子どもたちが成長するために

子どもたちが考え、判断することを育成年代で身につけて欲しい。

と思います。

そのために指導者は、お父さんコーチだろうが「育成をしている」という責任を感じて子どもたちに接して欲しい

あなたの指導は子どもたちのためになっていますか?

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