サッカーの指導方法には3つのコーチング方法があります。今回はフリーズコーチングについてご紹介をしていきます。
フリーズコーチングは、サッカーのトレーニングにおいて選手に伝える必要がある現象が出たときに選手たちの動きを止めて(フリーズさせ)コーチングする方法です。
フリーズコーチングについて
トレーニングでフリーズコーチングを使う場面はたくさんあります。例えば、対面で行うようなパスの練習時も、まずは選手たちにやらせてみます。そこで、テーマがコントロールの場合にコントロールがうまく行かない場合は一度選手の動きを止め、指導者がデモンストレーションし、そのプレーの基準を教えてあげたりするのがフリーズコーチングです。
また、ゲームに近いトレーニングの場合は、現象が出ることが多いので、その現象の対応方法などをデモンストレーションし、理解させ、プレーを再開させる必要があります。
メリット
現象が出たときに止めて再現することが出来るので選手たちが理解しやすいです。選手、指導者での共通認識(サッカーの原理原則)について、理解を深めることが出来ます。
まだ、チームとしての共通認識が足りないときやサッカーの原理原則を理解していない選手がいる場合に理解をさせながらコーチングが行えます。
どのように?という部分を伝えるのに適しています。
デメリット
トレーニングやゲームを中断してしまうため、選手のプレーの流れが止まり、選手たちの集中力やモチベーションが低下してしまいます。また、プレーミスについてフリーズを掛けてしまうと、その選手の精神的な負担になります。
気を付ける点、使い方
フリーズコーチングを行う場合に気をつけるべき点について、いくつかご紹介します。
フリーズするタイミング
実際に指導をしているときは、このフリーズするタイミングを計っています。改善したい現象が発生するタイミングでフリーズする必要があります。
フリーズする回数
指導を始めたばかりのコーチの方は、気になった部分を全て伝えようとしてフリーズを何回もかけてしまうことが多いようです。
デメリットでお話ししたように選手の集中力、モチベーションが下がります。また、選手たちのストレスになってしまいます。
ミスだけでなく良いプレーにも
改善したい現象についてフリーズし、どのように?プレーするかをコーチングするのがフリーズコーチングですが良いプレーに対してもフリーズをして共通認識にすることで、その選手はもちろん、他の選手も周りの選手、コーチに認められたいと思い、結果的には良いパフォーマンスをしようとしてくれます。
選手の成長を思うと、良いプレーに対してフリーズする方が良いと感じます。
最後に
フリーズコーチングは、「いつ」「どのように」プレーをするのが良いのかを伝えるのに適しています。現象を確認させ、サッカーの原理原則からどのプレーを選択すれば良いのかを理解させることが出来ます。どんな現象が出ているのか、どのようなプレーをすることが最良なのかを指導者が理解しなければなりません。
シンクロコーチングを行うには、客観的にチームの状態を分析できる能力チームを良く観察し、ゲームやトレーニングで何を改善するかをしっかりと見極めるスキルが必要です。指導者としての経験も必要になります。失敗しても良いからチャレンジしてみてください。失敗したら改善をしていけば良いです。いつも、選手たちには言ってませんか?少しでも良い指導者になるために頑張りましょう。
あなたの指導は選手の為になっていますか?
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