少年サッカーでコーチになると「観ているだけでは子どもたちは上手くなりません。しっかりとコーチングをしてください」なんて言われたりしますよね。
そんなこと言われても「どんな声をかければ良いのよ?」
ベテランコーチや有資格者(JFA公認指導者とかね)はトレーニング中や試合のとき、プレーを止めずに声をかけていますよね。シンクロコーチングという手法。的確なタイミングで声をかけることでプレーが、みるみる良くなっていく。
「コーチングをしなくては」「子どもたちに声をかけなくては」コーチは声をかけなくちゃ。なんて頑張って声をかけようとしてるかもしれません。でも、その声掛けが、子どものモチベーションを下げているかも?
シンクロコーチングで大切なのはタイミングと声掛けの質。
あなたがコーチングだと思っているのは『現象コーチング』かもしれません。現象コーチングは、あなたの自己満足なだけで、子どものモチベーションは下がってしまいます。
現象コーチングとは見たままを口にすること。
結構いるんですよね。目の前で起きている現象を言うだけなら誰でもできる。それは、コーチングではありません。現象コーチングとシンクロコーチングの違いについてお話します。
シンクロコーチングとは
ベテランのコーチや有資格者のコーチが行っている声かけは「シンクロコーチング」。シンクロコーチングは子どもたちのプレーを止めずにコーチングを行う手法です。コーチングを行いたい現象がでたときにタイミングよく、具体的に声をかけるスキルが必要です。
試合に近いトレーニングやトレーニングマッチなどで行うことが多いコーチング手法です。子どもたちの動きを止めずに行うので、慣れるまでは、声をかけるタイミングがなかなか取れなかったり、具体的に声をかけられず、子どもたちに伝わらないことが多いような気がします。
シンクロコーチングは、フリーズコーチングやミーティングコーチングと違って、子どもたちはプレーをしながらコーチングを受けます。コーチングのすきるとしては、フリーズコーチングやミーティングコーチングより難しい。
コーチングって何?
そもそも論になってしまって申し訳ありません。シンクロコーチングとか、フリーズコーチングとか、手法が色々あるコーチングは何を目的に行うのでしょうか?
コーチングの目的は子どもに気づかせること。
子どもに気づかせて行動をさせることが少年サッカーのコーチングの目的です。なので、改善して欲しいプレーに対して、どう改善して欲しいかを伝えることが大切。一方的に指導者が子どもに伝えるのはティーチングでコーチングではない。
現象コーチングとは
現象コーチングなんてコーチングの手法はありません。最近、指導者の中で流行っている(?)言葉です。シンクロコーチングっぽいけど、コーチングになっていない声かけを『現象コーチング』と呼んでいます。
少年サッカーでよく見るコーチングです。特にサッカーが大好きなお父さんコーチに多い。現象コーチングを受けている子どもたちのモチベーションは、どんどん下がってしまいます。
何も改善されないし、良いプレーなのかは伝わらない。現象コーチングはただの掛け声、応援、ダメ出し、命令です。
同じ現象が発生した場合、シンクロコーチングだったら
のような感じ?
ちょっとした違いしかないようですが、子どもたちに与える影響は全然違います。難しいですよね。現象コーチングをしてしまう一番の原因は、子どもたちに思い通りに動いてもらいたいという心理が働いているからだと思います。
シンクロコーチングのコツ
最後にシンクロコーチングのコツをお話します。シンクロコーチングで指導を行う場合は、あらかじめ現象が出るタイミングを2,3プレー前から予測し、対象の子どもがプレーするタイミングで声をかける。シンクロコーチングは簡単ではありません。
声をかけるときに以下のポイントを気にしてコーチングみてください。経験をしなければ上達はしません。
ボランティアコーチでも、子どもにとってコーチはあなただけ。子どもを育成する責任があります。
コーチングはスキルなので、しっかり学び、実践することで誰にでも習得することができます。子どもたちのために、現象コーチングじゃなく、しっかりとシンクロコーチングを行えるように頑張りましょう。
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