パスの目的は相手ゴールに近づき、シュートチャンスを作ることです。
パスを出す選手は、受ける選手の状況を把握しゴールに近づくためにパスを出します。出す選手と受ける選手の意思の疎通の土台となるパスの優先順位についてお話しします。
スペースと足元
パスには、「スペース」に出すパスと「味方選手の足元」に出すパスの2種類があります。スペースに出すパスとはパスを受ける選手が動きながらコントロールをすることで相手ディフェンダーの対応が難しく、そのままのスピードでゴールに近づくことが出来ます。
ゴールに直結するパス
相手ゴールに近いエリアの選手にパスを出す場合は、味方選手の前のスペース、相手ゴールと味方の間のスペースにパスを出すことによって、パスを受ける選手は一気にシュートチャンスになります。
どうやって味方にパスを繋ぐか
パスを受ける選手が、相手ディフェンダーより優位な状態が作りやすいのは、足元より、スペースへのパスです。スペースに出すことでパスを受ける選手のプレーに方向が出ます。
相手ディフェンダーの背後のスペース
効果的にゴールを奪うためにパスを選択する場合は、相手の背後のスペースを狙います。このスペースでパスを受けることで一気に相手ディフェンダーをかわすことが出来ます。
味方の後ろのスペース
味方が自陣方向に向かいながらパスを受け、反転して前を向くプレー、ワンタッチで戻してもらうときなどは、味方と自分の間にあるスペースにパスを出します。
足元へのパス
相手ディフェンダーの背後のスペースにパスを出せない場合は味方選手の足元へのパスを選択します。
前が向ける様に
パスを受ける選手に余裕がある場合は、受ける選手の遠いサイドの足に速いパスを入れます。視野が広がり、相手ディフェンダーと正対することが出来ます。
上のイラストのシチュエーションでは、パスを受ける選手の右足にパスを入れることで、パスを受けた選手が前を向け、どんなプレーも選択できるようになります。
奪われない様に
受ける選手の体制が悪く、パスを受けても前を向けない状態の時は足元にパスを入れ、キープがしやすいように相手ディフェンダーとコントロールしたボールの間に選手の体が入るようにパスを出します。
パスの意図
パスがうまく通るには、パスを出す選手、受ける選手での共通理解がないと難しくなってしまいます。一本一本の何気ないパスにも意図を込めてパスをすることでより効率的にパスが回り、相手ゴールに近づくことが可能になります。
紹介する順番が前後していますが、ゴールを奪うためのパスの優先度は
- 裏のスペース
- 足元前
- 手前のスペース
- 足元後ろ
の順になります。
動いている選手に対して出すパスもスペースに出すのか、足元に出すのかを意識しパスを出すことによりより精度の高いパス交換が出来るようになります。
パスの強さも重要
パスの強さ、速さについてですが、基本的に足元に出すパスは、強くて速いパスを意識してください。パスを受ける選手がコントロールし、次のプレーを実行し約するために出来るだけグラウンダーのパスを出す方が効果的です。しかし、パスを出す選手と貰う選手の間に相手や味方選手がいる場合は、浮き球でも構いません。受ける選手が次のプレーを行いやすくすることを考えてパスの強弱、タイミング、方向を判断することが必要です。
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