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子どものサッカーの上手さは指導者によって左右されてしまう。良い指導者とはどんなコーチ?!

少年サッカー良いコーチの見極め方 指導者の考え方
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私は少年サッカーのコーチ、ジュニアユースのクラブチームの監督、スクールコーチでのサッカーの指導を通して子どもたちをたくさん観てきました。直接指導した子ども、他チームの子どもを観てきて気づいたことがあります。

サッカーの上手さは、指導者によって大きく左右されてしまう

約10年も少年サッカーに携わっていると他チームの子どもや指導者、そして保護者の方をたくさん見る機会があります。

ボールを扱うスキルが高いチームやコーチの言いつけ通りに動いている子どもたちや自由にサッカーをして楽しんでいるチームなど、さらに同じチームでも学年によって全然違う。教わっているコーチによって子どもの伸びしろが全然違う。預けるコーチによって子どもの成長が大幅に違うというのは事実です。

ハッキリ言って、コーチでチームを選んだ方が良い。もし、あなたのお子さんの「サッカー選手になりたい」という夢を叶えてあげたいと思うなら、コーチ選びはチーム選びより大切。

良いコーチとは、どんなコーチなのかを詳しくお伝えしていきます。

私も反省するところも出てきますが、できるだけ理想の指導者になれるように日々努力をしています。

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良いコーチは学び続けている

『学び続ける』のは、簡単なようで難しい。でも、少年サッカーのコーチは学び続ける必要があります。何故か。

サッカーは日々進化しています。

私が指導を始めた2010年からでも、サッカーは進化しています。特に現代はスポーツ科学が発展してきて、トレーニング方法が日々、進化しています。サッカーに限らず、色々なスポーツで新しいメソッドが出てきています。

なのに「昔、こんな練習をしたから」とか、「昔から、こうやって来たんだから」なんて古い概念のまま、指導しているコーチがたくさんいます

サッカーのトレーニングはスキルを身につけるために行うと思っている指導者が多い。もちろん、スキルがなければサッカーは楽しくありません。だからと言って対面パスやコーンドリブルなど対人がないメニューばかりを行ってもサッカーは上手くならない。サッカーの試合でコーンをかわすようなドリブルなんて場面はありません。正面から来たボールを正面にトラップする場面もほとんどありません。

ドリブルやパスのトレーニングは、相手に対応したメニューを増やすことが必要。

昔ながらのシュート練習もそうですよね。順番待ちをしてシュートを打つ練習を良く見かけませんか? これも普通に考えて可笑しいですよね。待っている時間は長いし、ボールを拾いに行く時間も勿体ない。効率が悪すぎる。そして、そのシュート練習をして、本当に試合中にシュートが打てるようになるでしょうか? 相手もいない、角度やスピードも変わらない場面が試合中に何度あるのでしょうか。

私がシュートの練習をするのであれば、縦に狭いコートを作り、奪ったらすぐにシュートが打てるシュートゲームのようなトレーニングを行います。子どもたちも順番待ちをしているより、集中してトレーニングができるのではないでしょうか。

8人制の意味

最近は少年サッカーは11人制から8人制に移行しました。しかし、世界のサッカー先進国と呼ばれる国は、ずっと前から導入していました。何故、11人制ではなくて8人制なのかの理由を知っていますか? 11人でサッカーをするよりも8人制の方は、ひとり一人がボールを触る回数が増えるといったメリットがあるから。

にもかかわらず、縦ボンのサッカー。

勝つためにはボールを触る人数が少ない方が良い。ミスをする確率が少なくなるから。でも、8人制にした理由は、ボールをたくさん触ることで子どもを育成したいから。それも理解していない指導者が多い

サッカーの指導法は進化している

トレーニング方法だけでなく、少年サッカーの考え方も変わってきています。勝敗より、子どもの成長に重点を置きましょう。子どもたちを育成しましょう。とFIFA(国際サッカー連盟)、JFA(日本サッカー協会)が発信しているのに、いまだに昔ながらの指導を行っているコーチが多い。

指導を知っている人から観れば「この指導者は学んでいないな」と判断されてしまうし、何よりも子どもたちの成長に大きく影響を与えてしまいます。そんなダメコーチのせいで子どもの伸びしろが、なくなってしまう。

良い指導者はしっかりと学び続けて、子どもができないのは、全てを自分の責任であると思っている。

良いコーチは勝ち負けにこだわらない

サッカーはスポーツなので勝敗が存在します。世界中に熱狂的なファンがいるサッカーの醍醐味ですよね。勝ち負けがあるから、勝利を目指して頑張ってトレーニングをするし、試合になれば絶対に勝ちに行く。

一生懸命、勝ちに行く姿をみて多くの人は熱狂して感動する。

サッカーを指導するにあたって子どもたちに勝ち負けをしっかりと意識させることは重要です。

でも勘違いをして欲しくないのは、

子どもは勝敗にこだわる。指導者や保護者が勝ち負けにこだわってしまうと、すべてがマイナスな方向に働いてしまう。

ぶっちゃけた話、指導しているコーチだってめちゃめちゃ悔しい。でも指導者が感情的に怒ってしまっては、子どもにとってはマイナス。だから、前向きな声掛けをしてあげられるのが良い指導者です。

「何点取られても良いから、1点でも取るぞっ!!」

「ミスしても良いからチャレンジしてごらん!!」

前向きな声掛けをして子どもたちのモチベーションを上げるのが本来のコーチのあるべき姿。

日本では子どもたちが試合に負けてしまうと保護者や指導者が子どもたち以上に落ち込んでしまう。お父さん、お母さんが悔しがっても子どもは上手くならない。

海外では日本以上に少年サッカーを熱狂的に応援するそうです。チャントを歌ったり、良いプレーに対しては拍手を送ったり、プロサッカーを観戦しているように少年サッカーを観戦するそうです。でも、サッカーのプレーに対して指示は一切出さない

そして試合で負けても、楽しそうに親子で会話をしながら帰っていくそうです。

試合後の説教

海外の少年サッカーの保護者は勝敗にこだわらない。今は育成年代だから、勝ち負けより大事な学ぶことがあると知っているから。しかし、日本では指導者も保護者も結果だけしかみない。試合で負けたら、子どもに対してああだこうだと説教をする。

負けた子どもは、指導者や保護者に言われなくても悔しいのに説教をされて、どう思うでしょうか?

子どもが悔しい想いをしているなら「じゃ練習をしたらどうかな?」と子どもの自主性に任せた判断をしていく方が建設的だと思いませんか?

子どもの”いま”ではなく、”将来”を考えた指導

良いコーチは怒らない

私はサッカーの指導を通して子どもに怒鳴る必要はないと考えています。体罰なんてもってほか。

私が少年サッカーの指導を始めたばかりの頃、チームの指導者は怒鳴ってばかり。おそらく、そのコーチは自分自身が厳しい指導を受けてきたのかもしれません。でも、恐怖、圧力で子どもたちに言うことを聞かせても、子どもたちは気づかない。

コーチに怒られるから、なんてプレーをしている子どもが上手くなると思いますか?

指導者が怒鳴るタイミング

サッカーのコーチが感情的になって怒鳴るときは、子どもたちが自分の思い通りにならないときです。もちろん、やってはいけないことをしたときなどは厳しく指導をします。そうじゃなくてコーチが感情的に怒っているのは、自分の指導力のなさを選手のせいにしているだけ

すべてを自分の責任だと考えていれば、怒鳴る必要はなくなります。

褒めて伸ばす

どうしても人間はマイナス面に目がいってしまいます。子どもたちは頑張ってプレーをしています。できることは少ないかもしれませんが、少しずつですが、できることが増えてくる。

子どもを褒めて伸ばしなさい。と良く言われますが、少年サッカーの指導者はなかなかできない。少年サッカーで多いコーチは、マイナスな面ばかりを指摘する。ダメ出しですよね。ダメ出しをして子どもが上手くなることはありません。ダメ出しばかりされた子どもはサッカーが嫌いになってしまいます。

好きなことであれば、子どもたちは自分で考え、行動をするようになります。良い部分を見つけて褒めて伸ばすのが良いコーチです。

良いコーチは気づかせる

子どもは教えられたことは忘れやすいですが、気づいたことは覚えていることが多い。答えをいくら教えても、本人が気づかなければ成長はありません。

サッカーが上手くなるには、子どもが自立することが非常に重要。日本サッカー協会を通達していますし、スポーツ教育の現場で良く言われていることですよね。

本当の自立とは、自分がやりたいことを、自分で見つけ、自分でやっていく。自ら考え、行動すること

本当に大切な自立とは、大人の思い通りに動くことではありません。

サッカーはオープンスキルが必要なスポーツで自分で判断できない選手は上手くならない

自立をさせるためには、まずは気づくことが大切。気づくことで考え行動ができるようになる。

成長の機会をうばう指導者

子どもが自立するチャンスを指導者や保護者が奪ってしまっている場合があります。子どもを自立をさせるために過保護になってはいけません。子どもが行動をしようとしているのに親が手伝ってしまう。子どもが考える前に指導者が指示を出してしまう。

指導者が指示を出してしまっては、子どもは考えられない

これは保護者もそうなのですが、指示を出して子どもたちが思い通りに動いていると強いチームのような勘違いをしてしまう。大人の思い通りに動いているのが、あたかも自立していると思ってしまう。正直、子どもにやらせるよりも大人が手伝った方が安心だし、時間もかからないし、ラク。

でも、子どもの自立のためにはなりません。何でもやってあげているコーチは良いコーチではありません。子どもに気づかせ、自立させようとしているコーチが良いコーチです。

大人の勘違いで子どもは潰れる

子どもは将来に大きな夢を持っています。そして大きな可能性を秘めているのが子どもです。でも、周りの大人、特に指導者と保護者の勘違いで子どもの夢は簡単につぶれてしまいます。

保護者も変わらないといけませんが、少年サッカーの指導者は、なかなか変わりません。良いコーチに巡り合わなかったから、とあなたは子どもの夢を諦めさせることができますか? 私だったら、そんな理不尽なことはできません。

指導者の中には、しっかりと学んでいる方も多くいます。あなたのお子さんが良いコーチに巡り合えることを願っています。

本来なら日本サッカー協会が率先して指導者の教育を行う必要があると思いますが、現状のボランティアで行うことが多い少年サッカーでは難しいのかもしれませんね。

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