勉強ができる子ども、才能を発揮できる子どもに育ってほしい。
子どもの才能を見出したい、才能を磨いてあげたいと思うのが親心。
子どもにどう接すれば、子どもの才能が発揮できるようになるかを解説します。
子どもの才能を引き出すために保護者が必要な知識とはどんなことなのでしょうか?
- 脳の発達時期
- 才能を発揮するための脳の仕組み
子どもには才能を発揮できるように育ってほしいですよね。
まずは脳の発達時期による保護者の接し方をみていきましょう。
子どもの脳の発達
子どもの脳は発展途中。
大人の脳と違って子どもの脳は発達をしている途中なんです。
子どもに才能を発揮できるようになって欲しいと思っても脳の発達過程を知っていなければ子どもとのかかわり方がわかりませんよね。
子どもの脳は大人の脳と違い、未熟です。医学的には7~10歳で情報伝達回路が発達し、大人の脳に近づく時期とされています。
生まれてから脳がどのように成長・発達していくのか解説します。
脳神経細胞が増え続ける時期
脳の神経細胞が増える時期は0~3歳。この時期は脳の情報伝達回路の機能形成より先に神経細胞の数がドンドン増え続けます。3歳までの脳はまだまだ未熟な状態。
この時期は「心や気持ちが伝わる脳」を育てる。
お父さん、お母さんが愛情を持って接して叱ることはやめ、教え伝えることが大切です。厳しさよりも優しさを伝えてあげましょう。
脳の情報伝達回路が作られるため不要な細胞が死滅しブラッシュアップされる時期
脳の神経細胞が増えてから次に脳の発達は、不要な細胞、使わない細胞が死んで間引きされ選別されます。その時期は3~7歳。
選別が進むと子どもの脳の中で情報を伝えるための回路が発達します。この時期は神経回路のベースを作り一生モノの「脳が働く仕組み」と作り上げていく重要な時期です。
子どもの興味を尊重するような接し方、叱り方をすることが大切です。好きなことを見つけてあげましょう。
情報伝達回路がさらに発達し大人の脳に近づく時期
この時期は7~10歳。間引きが完了し、脳神経細胞が樹状突起を発達させて神経回路がドンドン発達していく時期です。
自分で興味を持ち、やりたいと思う気持ちが強まり、才能を発揮する仕組みが働いてくる時期。
子どもの成長には個人差がありますが、10歳くらいには才能を発揮できる脳へとなっていきます。
才能を発揮できるようになる年齢はおおよそ10歳。
才能を発揮するための脳の仕組み
幼児期の脳の発達についてみてきましたが才能を発揮する子どもにするためには周りの大人のサポートが大切です。才能を発揮するためにはどうすれば良いのでしょうか?
1.興味を持たせ、好きになる
楽しい、好きといったポジティブな感情が働くことで理解する、考える、記憶するといった脳の機能が働くようになります。スポーツの指導者や学校の先生への感情も大切です。子どもが指導者を好きにならないと学習効果も半減してしまいます。
子どもが興味を持ち、好きなことに対して脳は機能的に働きます。伸ばしたい才能への興味関心を持たせるようにしましょう。
2.否定語は使わない
「無理」や「できない。」と考えてしまうと脳の機能は半減してしまいます。いつもマイナス思考で考えていると本来はできることも失敗してしまいます。
マイナス思考は真面目な子どもが陥りやすいんです。真剣になりすぎて「できなかったらどうしよう。」と心配すればするほど失敗してしまいます。
子どもが難しいことに取り組む場合は「できていること」と「できないこと」を整理してあげることがポイント。子どもに課題や目標を明確にしてあげ、そこに集中させてあげることで脳の機能がアップします。
3.繰り返し訓練し、復習する
脳は新しい情報には直ぐに反応します。そのため、中途半端な記憶やどうでも良い記憶は新しい情報に書き換えられ消されてしまいます。しっかり記憶するには「繰り返し訓練する」ことが必要です。
才能を伸ばすには繰り返し訓練する習慣をつけることが大切。一見、非効率のようですが才能を伸ばすためには一番のやり方です。
4.素直な性格に育つ
素直な心とは損得を抜きにして全力で頑張る。自分の気持ちに正直に誤魔化そうとしないで何に対しても全力で頑張る。
勉強やスポーツなど何に対しても損得を抜きに全力で取り組むことができるようにしましょう。
5.中途半端な終わり方をしない
中途半端な姿勢を持つと脳の自己報酬神経が満足し、思考力などの脳の機能を落としてしまいます。「だいたいわかった」「もうすぐおわる」と考えてしまうと最後まで達成できないのです。最後までやりきることが重要です。
6.人の話は感情的に聞く
感情を揺らしながら聞くと判断力や理解力が高まり脳が機能的に働きます。人の話を一生懸命に聞くことができるようにする。
子どもに話すときも期待を持たせる話し方をすることが大切です。また、子どもの話を聞くときも「すごいね」「そうなんだ」と語りかけ感動するチカラを育むことが必要です。
7.目標に向かって一気に行う
自己報酬神経を働かせるには決断や実行を速くし、一気に行うことが必要です。一気にやることで「本当にこれでいいのかな?」「失敗するかもしれない」というような脳にマイナスの思考が入らないようにしましょう。一気に行うことで脳のパフォーマンスを高めることにもなります。
脳に良くない考えが浮かばないうちように勢いでするのが得策です。
8.ミスや失敗を認める
脳の自己防衛本能が過剰に働くと自分の都合が悪くなると守ろうとします。そのため失敗を認めにくい状態になります。脳は具体的な達成目標を決めなければ機能が発揮できません。そのため自分に足りないものは何かを認識し、克服する課題を整理しなければなりません。
子どもを褒める一方で、出来ないこと、課題を整理し、克服できるように導いてあげましょう。
9.人を尊敬できる心を持つ
社会で活躍し充実した人生を送るには、人の気持ちを理解し心を通わせる必要があります。他人の優れているところを素直に認め、人を尊敬できるようにしましょう。
10.判断力を身につける
理解し判断するチカラは高度な能力です。独創的な考え方をつけるには、違いについて考えることが有効です。
違いを見分けるチカラは緻密な思考を可能にします。理解し、判断をするチカラを身に付けましょう。
才能を発揮する子どもにするために
脳の思考力を存分に発揮させるには時間をかけて繰り返し考えることが必要です。ゆっくりと時間をかけて何度も考える習慣を身につけさせる。
脳の発達には健全な心が必要なのではないでしょうか?
才能を発揮できる子どもに育てるためには社会に適用する人間性を育て心を意識して育てることが必要です。人間性を育てることで脳の機能がより発達し才能を発揮できるだけでなく豊かな思考ができる子どもに成長します。
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