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サッカーの指導者なら知っている?!サッカーのプレーサイクル。

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サッカーは相手選手、味方選手がピッチ内に入り混じり試合が進められていきます。
やりたいプレーをさせないように相手は邪魔をしてきます。

なので、プレーするときは、周りの状況を確認し(観る)、効率的にゴールを奪うためにどんなプレーを行うか考え(判断)、実際にプレーを行います(アクション)。

状況判断ができていなければ、良いプレーを選択することは難しい。そして良いプレーを選択しなければゴールに繋がりません。

サッカーの指導者は、サッカーのプレーサイクルを理解し、選手たちのプレーに対して何が悪くてミスをしたのかを把握する必要があります。

試合やトレーニングで子どもたちのプレーの改善点を見つけるときに役に立つ「プレーサイクル」について解説します。

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サッカーのプレーサイクル

サッカーの試合やトレーニングを観ていて子どもたちがミスをする原因は

  • スキル不足
  • 判断ミス
  • 状況確認不足

例えば、トラップを行うときに相手にボールを奪われた場面では

  1. 単純にスキルが足りず、ボールのコントロールに失敗したのか
  2. トラップするよりワンタッチでパスを出した方が良かったのに判断ミスをしてトラップしてしまったのか
  3. 周りを観ていなかったから、相手のアプローチに気付いていなかったのか

同じトラップの場面でボールを奪われたシーンでも原因は違います。指導者はプレーサイクルを理解し、どのアクションでのミスなのかを見極めることが必要です。なぜかといえば、改善点になりますよね。

ミスを無駄にしない

単純なスキル不足でミスをした場合はトレーニングでスキルの習得を行えば良いし、判断ミスであれば判断の基準を明確にしてあげる。状況確認ができていなければコーチングで観ることを意識させる。

同じトラップでボールを奪われても原因が違えば、改善点が違いますよね。上手くいったプレーでも具体的に褒めることが出来るようになります。

プレーサイクルは「1.認識(観る)」「2.判断(プレーの選択)」「3.実行(アクション)」。サッカーのプレーは、このサイクルを繰り返し行うことで試合が流れて行きます。

1.認識(観る)

これから行うプレーを選択するためには、状況を判断する必要があります。

良い判断をするためには、相手選手の状況、味方選手の状況、スペース、ボールの状況を常に把握しておく必要があります。判断をするために必要な情報をインプットするためには周りを良く観ておくことが重要です。

サッカーの初心者とサッカーが上手い選手の違いは、この状況確認ができるかどうか。
初心者はどうしてもボールばかりを見てしまいます。子どもたちもそうです。そうすると良い判断をすることは難しい。

少年サッカーでもよく「首振れ!!」とか「周りを観てごらん」というコーチングを聞きますよね。

周りを観る目的は、判断するために必要な情報をインプットすること。

2.判断(プレーの選択)

ボールを保持している時は勿論、オフザボール時、ボールを受ける時も、サッカーをしているときは判断の連続です。
素早い判断を行うためには効率的にゴールを奪うためにはどんなプレーが必要なのかを考える必要があります。

プレーを選択する場合の判断の基準は、効率的にゴールを奪う/相手ボールを味方ボールにするためにはどうするか。

状況を確認することによって選択するプレーは変わるハズです。相手、味方の位置、ボールを受けるエリアによって効果的にゴールを目指すプレーが変わります。自分がシュートを打つより、味方にパスを通した方がゴールの確率が高いのであればパスを選択するなど、サッカーを知ることが大切になります。

この判断はサッカーを知ること、経験をすることでより良い判断ができるようになってきます。コーチングで良い判断について気づかせる。プレーの優先順位を理解させることが必要です。

3.実行(アクション)

状況を確認し、効率的にゴールを奪うため、ゴールを守るために何をするかを判断しアクションを起こします。

選手が選択したプレーを行うためにはスキルが必要です。スキルを身につけるためには繰り返し訓練する必要があります。キックが出来なければ良い判断をしてもパスは通りません。

しかし、ドリブルが上手い選手でも味方のゴール前で相手に囲まれながらドリブルをするなど判断を間違えたプレーを選択していては活躍する選手にはなれません。

プレーサイクルと原理原則

サッカーの原理原則を理解することで、より早くプレーサイクルを回すことができるようになります。

指導者はサッカーの目的を理解し、プレーの優先順位を伝える必要があります。

例えば、パスコースを探すときにパスの優先順位を知っていれば、フィールドのどのエリアを優先的に確認をしておく必要があるか、どこでパスを貰う方が良いかを判断できます。指導者は知っているから「ソコじゃないだろっ!!」って思うかもしれませんが、子どもたちは知らない。なので伝える必要があるのです。

観ることの大切さ

サッカーはボールが移動すれば、相手選手、味方選手が移動します。
プレー中はボールが止まっていることはほとんどありません。

刻一刻と状況が常に変化します。ボールが動くたびに状況が変わります。状況が変わったのを見逃さないためにも周囲を確認して新しい情報で判断をする必要が出てきます。

自分のプレーをするために近くの相手選手を観るのではなく、効率的にゴールを奪うためには、どうすれば良いかを判断するためにいつでも周りを観て新しい情報をインプットする必要があるのです。

素早いサイクルのために

年代が上がるにつれて、またサッカーのレベルが高くになるにつれてプレースピードは早くなっていきます。
プレースピードが速い選手とは、プレーサイクルを素早く回せる選手です。

早い判断をするためには、的確な状況確認をしてプレーの選択を早くする必要があります。
そのためには少年サッカーを行う年代からしっかりと判断をする基準を持つことが必要になります。いくら高い技術を持っていても間違った判断をすれば、ゴールを奪える確率は低くなってしまいます。

活躍する選手

少年サッカーで「あの子はサッカーを知っているね。」と言われる子どもは判断が良い選手です。技術を身につけているのはもちろんですが、しっかりと状況を確認し効率的なプレーを選択することが出来る選手は試合で活躍できます。

高い技術を持った選手でも、狙いどころが悪ければゴールを奪うためのプレーにはなりません。しかし最低限のアクションを実行する技術を持った選手が、原理原則を知り、正しい判断をすれば効率的にゴールを奪うことができるようになります。

技術を持っていても判断が悪い選手より、多少、技術が粗削りでも周りを観て判断が行える選手の方が活躍しますよね。
技術を習得することも大切ですが、状況を確認すること、効率的なプレーを選択することはもっと大切です。

指導者としてプレーサイクルを理解して今後のコーチングに活かせてもらえたら嬉しいです。

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