サッカーはスポーツであり勝敗はつきものです。ですが、少年サッカーでは、試合に勝った、負けたよりも大切なのは”子どもたちがサッカーを上手くなること”
少年サッカーを含め、育成年代の指導者は「試合に勝った負けた」ではなく、子どもたちが”試合で出来たこと”、”うまく行かなかったこと”を分析し、次のトレーニングで改善することが必要があります。
そのためには、試合を分析することが大切です。あなたは分析する基準を持っていますか?
代表戦やJリーグなどのように何km走ったや、スプリント回数、ボール奪取率、パス成功率などを分析することは、難しいと言うか不可能に近いと思います。少年サッカーの試合の分析を始めるときは
- ゴールを奪うためのプレーをしているか?
- ボールを奪いに行っているか?
少年サッカーでは、技術的なミスもあるし、判断のミスもあると思います。
サッカーの目的は「相手より多くのゴールを奪うこと」です。戦術云々より、この2点で分析を始めてみてください。
試合の分析はとても大事
少年サッカーなどの育成年代の子どもたちは試合を経験することで「負けたくない」という気持ちが芽生えたり、勝つことでサッカーの楽しさを知ることが出来ます。
試合を経験して子どもたちがサッカーが上手くなるためには試合を分析して改善をして行く必要があります。
「ナイスプレー!!」ではなく具体的に褒めて子どもたちに良いプレーと悪いプレーを理解させることも重要です。
また、試合を分析することで次のトレーニングで改善するポイントが観えるようになってきます。
ゲーム分析を行う
日本サッカー協会公認指導者講習会でも「M-T-M」という指導法を学びます。
M-T-Mとは
マッチ(試合)で見つけた課題をトレーニング(練習)で改善し、次のマッチ(試合)で改善されたかを確認し、次の課題を見つけて改善していくというサイクルを繰り返す指導法です。
その為にはゲームでの課題を見つけるゲーム分析が必要になります。
少年サッカーの試合は「勝った負けた」ではないのです。次の課題を見つけ、トレーニングで改善するためのネタを探す必要があります。
余談ですが、私が「この人は指導が上手いなぁ。」と感じてた指導者の方が練習前に子供たちにゲームをさせ、瞬時に課題を発見しトレーニングに落とし込んでいました。最後のゲームでは見事に改善されていました。
少年サッカーの試合分析の仕方
サッカーの分析というとポゼッション率は何%とか、移動率は何km、スプリント回数は何回などの分析が必要だと思うかもしれません。
少年サッカーでは、そこまでの分析を行う必要はありません。
まずは客観的にサッカーの原理原則に基づいてサッカーをしているかを観てください。
- ゴールを奪うためのプレーをしているか?
- ボールを奪いに行っているか?
まずは、この2点を意識して試合を観るだけでチームに足りないことが見えてきます。
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