少年サッカーでせっかく奪ったボールを取りあえず蹴ってしまい相手ボールにしてしまう。ボールを受けてからプレーに移るまでのスピードが遅い。なんてことがありますよね。
そんなとき、選手は周りを見て状況判断が出来ていない。もしくはプレーの優先順位の理解が足りないのかも知れません。
首を振って何を観るか、味方がボールを保持しているとき(攻撃時)に選択するプレーの優先順位をしっかり理解しましょう。
サッカーで勝つためのプレー
サッカーは相手より多くのゴールを奪うことで勝つことが出来ます。味方がボールを保持しているときはゴールを奪うためにどうするかを考えてポジションを取りボールを受け、シュートに結びつくプレーを行わなければなりません。
また、自分がボールを保持しているとき(ドリブル中やパスを受けたとき)は、ゴールを奪うために果敢に攻めることが必要です。
常にボールに関わる
サッカーはチームスポーツです。全員が常にボールに関わることはチームのために必要不可欠です。逆サイドにボールがあるときや自チームが守っているときのフォワード、攻めているときのディフェンダーも常にボールに関わる必要があります。
今回は味方選手がボールを保持しているとき、すなわち攻撃時に何を考えなければならないか、どんなプレーが必要なのか攻撃時のプレーの優先順位についてお話します。
自分がボールを保持しているとき
自分がボールを奪ったときやパスを受けたとき、自分がボールを保持したときは何を考えてプレーをしますか?
効率的にゴールを奪うためには
- シュートを狙う
- ドリブルで運ぶ
- パスを出す
優先順位でプレーを選択します。
1.シュートを狙う
ボールを持った時点でまず狙うのは相手ゴールです。サッカーで勝つためには、相手より多くゴールを奪う必要があります。ゴールを奪うためにはシュートを打たなければなりません。
何も考えずシュートを打っても相手選手にブロックされてしまったり、ゴールキーパーにキャッチされてしまいます。距離があれば届かないこともあるかもしれません。
まずはゴールを奪えるかを考えます。しかし、ゴールを奪える確率が低い場合は、次のプレーを選択します。
2.ドリブルで運ぶ
シュートが打てない、打っても跳ね返されそうだと判断したらドリブルを仕掛けます。出来るだけ相手ゴールの近くでプレーをすることでシュートチャンスが多く生まれます。相手のペナルティエリア内へ侵入し、シュートのチャンスを作り、タイミングを逃さず、しっかりとゴールを奪います。
ドリブルには「かわすドリブル」の他に「運ぶドリブル」があります。相手ゴール前では「かわすドリブル」で相手をかわしゴールを狙います。
相手ゴールから遠いエリアでのドリブルは出来るだけ相手ゴールに近づくようにボールを運びます。ドリブルでボールを運ぶことで相手選手を動かし守備の陣形を崩します。
3.パスを出す
相手のプレッシャーが強くドリブルが出来ない場合はパスを選択します。
出来るだけ早く相手ゴールに近づくために相手ディフェンダーの背後のスペースを狙います。縦パスを狙うことで相手は後手に回ることになり、守備の陣形を整えることが出来なくなります。
※ドリブルorパス
攻撃時の優先順位はドリブルよりパスの方が高い。という意見もあり色々と議論になりますが、私は少年サッカーではドリブルの優先順位を上げて指導しています。ピッチの相手ゴールに近いエリアで、ドリブルを仕掛けて奪われても味方の失点にはつながりにくく、パスカットからのカウンターのリスクの方が高いからです。
また、ドリブルはその選手、1人のスキルの問題ですが、パスはパスの出し手のキックミスや受け手のコントロールミスが絡みドリブルより相手に奪われるリスクが高い。選手のスキルが上がれば良いのですが、少年サッカーではすべての選手のスキルが高いことは少ないです。
オフザボール
ボールを保持している選手の優先順位を決めることで周りのボールを持っていない選手の動きが決まります。
味方がボールを保持しているときのオフザボールの動きには3つの目的があります。
- パスを受ける
- スペースを作る
- サポート
パスを受ける
ボール保持者からボールを受けられるポジションに移動します。ボールホルダーの選択肢を増やし相手選手が対応しにくくします。パスを出した選手は直ぐにパスを受ける準備をしなければなりません。
スペースを作る
相手マークを引き付けて味方選手が有効に使えるスペースを作ります。マークを引きつけてボール保持者がドリブルできるスペース、他の味方選手がパスを受けるためのスペースを作ります。ボールから離れる動きをすることで味方選手がプレーしやすくなるようにポジションを移動します。
サポート
サッカーの目的はゴールを奪うことです。しかし、前に進めない場合はボールを失わないように味方チームでボールを保持する必要があります。
ボール保持者から安全にボールを貰えるようにボール保持者の斜め後ろにポジションを移動します。
攻撃時は何をする?
サッカーの攻撃時の優先順位は理解できましたか?優先順位を知ることでプレーサイクルを速く回すことが出来るようになります。
しかし攻撃時の優先順位は相手も知っているかも知れません。その時は優先順位を無視したプレーを選択することで(即興性・意外性)相手に対応をさせないようにします。
あくまでも、サッカーの目的は相手より多くのゴールを奪うことです。ゴールを奪うために選手は素早く正しい判断をする必要があります。
プレーの選択時に優先順位を知ることで観るものやプレーの方向などが変わり、相手選手との駆け引きが生まれてきます。
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