少年サッカーでポジションを固定するメリット・デメリット。子どもの成長から考える

コーチング
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あるジュニアチームのトレーニングを見学する機会がありました。そのチームは地区では強豪と呼ばれるのチームですが、卒団して中学生のジュニアユースや中学校の部活などカテゴリーが上がると目立たない選手になることが多いそうです。

コーチ陣は胸を張って「ちゃんと動ける選手が多いでしょ?」と言っていますが、反対に「相手の戦術によっては何も出来ないんです。この間も、格下のチーム相手に何も出来なかったんです。」と話していました。

私はなんとなく、「その相手チームって流動的に動いているチームじゃなかったですか?」と質問をしたら、

「そうなんです。あまり技術もなく、作戦らしい作戦もなくて、何をしてくるか分からないチームで子どもたちも、私たちもどうして良いかわかりませんでした。」と答えが返ってきました。

つかさず私は「失礼ですが、卒業生たちは、どうですか?」と聞きにくい質問をしてみました。

案の定「クラブチームでも鳴かず飛ばずの選手が多い。何人かは部活でサッカーを続けているけど、それほどうまくならないんですよね。」とのこと。

話を聞いて、トレーニングを見ると

小学生の「いま」勝つために子どもたちを指導者が思い通りに動かしているチームでした。それじゃ、子どもたちがかわいそうだよ。

子どもたちのプレーが、単純で面白味がないんですよね。プレーの選択肢が少ない。考えていないプレーが多い。

子どもの将来のためにジュニア世代で何を身に付けないといけないのか、指導者は考える必要があると思いませんか?

ポジションの役割って何?

そもそもですが、ポジションの役割って何なんでしょう。

「フォワードは点を取る。」「ディフェンダーはシュートを打たせない。」

そんなのポジションに関係ないですよね。フォワードだってディフェンスをしないといけないし、ディフェンダーだってチャンスだったらシュートを打たなければいけません。

特に現代サッカーでは、ポジションに関係なく、守備も攻撃も行わなければならない

言い方が悪いですが、ポジションの役割にこだわっているのは、古い。

現代サッカーでは、ポジションの役割ではなく、エリアでのプレーの選択の方が大切です。

そこを知らないで指導をしていると小学生のうちだけ活躍できる選手を育ててしまうんです。

ポジションの役割を教える弊害

よく色々なポジションが出来るように指導しています。なんて言っている指導者がいますが、「今日はセンターバックをしているんだから、センターバックの役割を守りなさい。」とか「中盤なんだから、中盤の仕事をして。」

だいたい、そんな指示を出している指導者が多いです。しかし、センターバックの役割は、ディフェンスはもちろん、フォワードへの正確なフィードで得点をお膳立てするのも、役割だし、ボールを前線には運び、ビルドアップの起点になる、中央にスペースがあれば、上がってシュートを狙うこともあります。

要するに相手より多く得点を取るために考えて動くことが、センターバックの役割です。

フォワードは、チームの中で一番相手ゴールに近いのでシュートを打つことも役割ですが、ボールを奪いに行かなければならないし、ピンチだと思ったら、キーパーのカバーもしなければなりません。

フォワードの役割は相手より多く得点を取るために考えて動くこと

その下地があれば、後ろ目のポジションだから、なるべくピンチをつぶしましょう。とか、フォワードなので積極的にゴールに向かいましょう。などの指示は生きてくると思います。

しかし、古い考えのセンターバックやフォワードの役割を子どもたちに押し付けてしまっていたら、子どもたちがかわいそう

昔、サッカーをしていた大人

一番厄介なのが、中途半端にサッカーを知っている大人が指導者として教えている場合です。新しい理論や考え方を勉強している指導者は良いのですが、昔、サッカーをしていたけど指導法や新しい理論を勉強していないパターンです。

サッカーの練習方法もそうですが、指導方法にしてもそうだし、考え方も日々進歩しています。だから、日本サッカー協会のC級コーチ以上のライセンスは、取ったら終わりではなく、リフレッシュ講習会などに出てポイントを稼がなければ、更新が出来ない仕組みになっているんです。

勉強をしない指導者はコーチングしない方が子どもたちのためだと思うんですよね。

例えば、同じサッカーでも、川崎フロンターレのようにボールをつなぐ戦術と鹿島アントラーズのように縦に早い戦術があります。どちらが良いという訳ではありません。

少年サッカーを見ていると指導者が良いと思っている戦術を子どもたちに押し付けていることが多い

サッカーの目的は、ゴールを奪うことです。その為の手段としてポゼッションがあり、カウンターがあるんです。

そこを理解しない指導者は、マジでヤバイ。

冒頭のチームの指導者も、子どもたちを型にはめて勝てるチームをつくっているようですが、それではチームが変わったら役に立たない選手になってしまいますよね。

特に少年サッカーは子どもたちにとって、とても大事な時期です。その時期に役割をこなすことを教えてしまっては、他のことはやらない(出来ない)選手になってしまいます。

冒頭のチームの子どもたちは技術はソコソコありましたが、判断を伴うトレーニングを行ったら出来ませんでした。子どもたちは考えるクセがなく、教えられるのを待っている感じを受けました。

優等生ですが、個性がない。。。

ちょっと子どもたちが可哀そうだと思ったので、グチっておきます。

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